朝ドラ「風、薫る」第31話をナースが解説!病院実習初日と園部さんとの壁から学ぶ現場適応・術後観察・信頼関係【しーちゃんの看護師目線】

朝ドラ「風、薫る」第31話をナースが解説!病院実習初日と園部さんとの壁から学ぶ現場適応・術後観察・信頼関係【しーちゃんの看護師目線】 朝ドラ「風、薫る」をしーちゃん目線で解説

このページを読むと…
✅ 朝ドラ「風、薫る」第31話の流れがわかる
✅ 病院実習初日の戸惑いを新人看護師目線で整理できる
✅ 冷ややかなスタッフの視線をどう受け止めるか考えられる
✅ 術後患者さんとのコミュニケーションの難しさがわかる
✅ 「学んだ看護」を現場で使う時の壁をしーちゃん目線で解説

みらいちゃん
みらいちゃん

しーちゃん、第31話はいよいよ病院実習が始まりましたね。でも、思っていたよりずっと歓迎されていなくて、りんさんたちがかわいそうでした。患者さんともなかなか話せないし、いきなり現場の壁にぶつかった感じです。

しーちゃん
しーちゃん

うん。第31話は、看護学生や新人看護師さんにとって、かなり胸に刺さる回だったと思うよ。学校で学んできたことを、いよいよ病院で実践する。でも現場は教室みたいに整っていないし、スタッフも患者さんも自分たちを歓迎してくれるとは限らない。そこに看護のリアルがあったね。

  1. 朝ドラ「風、薫る」第31話のあらすじ
  2. ナース目線ポイント①:実習初日は“できない自分”に出会う日
  3. ナース目線ポイント②:病院の冷ややかな視線は“変化への抵抗”でもある
  4. ナース目線ポイント③:新人が現場に入る時は“まず観察者になる”
  5. ナース目線ポイント④:術後患者さんは“話したくない”のではなく“話せない”ことがある
  6. ナース目線ポイント⑤:術後観察はコミュニケーションの土台になる
  7. ナース目線ポイント⑥:「厄介な患者」と決めつけない
  8. ナース目線ポイント⑦:看病婦たちとの関係は“敵対”ではなく協働へ
  9. ナース目線ポイント⑧:環境の悪さに気づくことは看護の第一歩
  10. ナース目線ポイント⑨:現場で“下に見られる”つらさ
  11. ナース目線ポイント⑩:第31話は“教室の看護”から“現場の看護”へ進む回
  12. 新人看護師さんが第31話から学べること
  13. 先輩看護師・指導者に伝えたいこと
  14. 第31話を看護師目線で読み解くと
  15. よくある質問
    1. Q1. 実習初日に何もできず落ち込みました。どう考えればいいですか?
    2. Q2. 患者さんが話してくれない時、どうすればいいですか?
    3. Q3. 現場のスタッフが冷たく感じる時、どうしたらいいですか?
    4. Q4. 病棟環境に気になる点があっても、新人が言っていいのでしょうか?
  16. まとめ:第31話は“病院実習初日の現実”にぶつかる回
  17. Recommended Resources 🛒
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    4. 📚 しーちゃんのおすすめ看護本・国試参考書【Amazon】
    5. ✨ 気持ちを整理したい時:ココナラ電話占い

朝ドラ「風、薫る」第31話のあらすじ

第31話では、りんや直美たちが、いよいよ病院での実習に入ります。

これまで看護婦養成所で、バーンズ先生から清潔、環境整備、ベッドメーキング、感染対策、観察、患者さんをよく見ることなどを学んできたりんたち。第30話では、高熱で声が出ない多江の看病を通して、学んだことを実際に使う難しさにも触れました。

そして第31話では、ついに本物の病院の現場へ入ります。

しかし、そこはりんたちが期待していたような場所ではありませんでした。院長の多田や、すでに病院で働く看病婦たちの視線は冷ややかです。新しく訓練を受けた看護婦を目指すりんたちは、現場から歓迎される存在ではなく、むしろ異物のように見られてしまいます。

実習先の病室にも、理想とは違う現実があります。清潔や環境整備を徹底するよう学んできたりんたちにとって、病院の環境は驚くものだったはずです。患者さんたちも気難しく、簡単に心を開いてはくれません。

りんは、手術を終えた患者・園部を担当することになります。けれど、園部とはなかなかコミュニケーションが取れません。りんが声をかけても、思うような反応は返ってこない。看護婦として何をすればよいのか、どう近づけばよいのか、りんは戸惑います。

第31話は、病院実習の初日を通して、りんたちが「学んだ看護」と「現場の現実」の差に直面する回でした。

みらいちゃん
みらいちゃん

学校で学んだことを現場で使おうとしても、いきなりうまくいかないんですね。

しーちゃん
しーちゃん

そうだね。新人看護師さんも同じだよ。知識があることと、現場で動けることは別。患者さん、スタッフ、環境、時間、空気、全部が絡んでくるから、最初は戸惑うのが自然なんだよ。

ナース目線ポイント①:実習初日は“できない自分”に出会う日

第31話のりんたちは、看護婦養成所で一生懸命学んできました。

シーツの敷き方、掃除、清潔、身だしなみ、感染対策、患者さんの観察。バーンズ先生の厳しい授業を受け、仲間の看病も経験し、少しずつ看護婦としての目を育ててきました。

それでも、病院実習に入ると簡単には動けません。

これは、新人看護師さんや看護学生さんにもよく起こります。

学校では理解できていた。
演習では手順を覚えた。
記録ではアセスメントを書けた。
国試の問題なら解けた。

でも、実際の患者さんを前にすると、言葉が出ない。何から見ればよいかわからない。患者さんの反応が怖い。先輩やスタッフの視線が気になる。自分の動きがぎこちなくなる。

実習初日は、学んできた自分に自信を持つ日であると同時に、「現場ではまだできない自分」に出会う日でもあります。

ここで大切なのは、できない自分をすぐに否定しないことです。

できないことに気づくから、次に学べます。戸惑うから、何が足りないかが見えます。患者さんとうまく話せないから、コミュニケーションを考えるきっかけになります。

りんの戸惑いは、失敗ではなく実習の始まりです。

みらいちゃん
みらいちゃん

実習初日って、何もできなくて落ち込む人が多いですよね。

しーちゃん
しーちゃん

そうだね。でも最初からできるなら実習はいらないの。実習は、できる自分を見せる場所というより、患者さんの前で自分の課題を見つける場所でもあるよ。

ナース目線ポイント②:病院の冷ややかな視線は“変化への抵抗”でもある

第31話では、院長の多田や看病婦たちが、りんたちに冷ややかな視線を向けます。

見ている側としては、りんたちがかわいそうに感じます。これから一生懸命学ぼうとしているのに、なぜそんなに冷たいのかと思うかもしれません。

でも、看護師目線で少し引いて見ると、ここには現場の複雑さがあります。

りんたちは、バーンズ先生のもとで訓練を受けた新しい看護婦です。清潔、環境整備、観察、理論的な看護を学んできました。それは新しい時代の看護です。

一方で、病院にはすでに働いている看病婦たちがいます。彼女たちにも経験があります。これまでのやり方があります。自分たちなりに患者さんを支えてきた歴史があります。

そこへ、新しい教育を受けた若い実習生たちが入ってくる。

現場の人たちからすれば、自分たちのやり方を否定されるように感じるかもしれません。上から新しい制度を押しつけられたように感じるかもしれません。実習生の失敗を自分たちが支えなければならない負担もあります。

つまり、冷ややかな視線は単なる意地悪だけではなく、変化への抵抗、役割を奪われる不安、現場の疲れ、教育を受けた者への反発も含んでいるように見えます。

現代の病院でも、新しい取り組みや新しい職種、教育制度が入る時には似たことが起こります。

新しい記録システム。
新しい感染対策。
新しい看護方式。
新人教育の変更。
タスクシフト。
多職種連携の見直し。

変化は正しいからすぐ受け入れられる、というものではありません。

みらいちゃん
みらいちゃん

看病婦さんたちの態度は怖いけど、確かに自分たちの仕事を否定されたように感じたら複雑かもしれません。

しーちゃん
しーちゃん

そうだね。だからこそ、現場に入る時は「私たちは正しい看護を学んできました」という姿勢だけではうまくいかない。既にそこで働いている人たちへの敬意も必要なんだよ。

ナース目線ポイント③:新人が現場に入る時は“まず観察者になる”

第31話のりんたちは、病院の環境に驚き、患者さんに戸惑い、スタッフの視線に緊張します。

こういう時、新人看護師さんにまず大切なのは、いきなり変えようとすることではなく、観察者になることです。

この病棟では、どんな流れで一日が進むのか。
誰が何を担当しているのか。
患者さんはどんな人たちか。
看病婦たちはどんな経験を持っているのか。
医師はどんな関わり方をしているのか。
物品はどこにあるのか。
病室の環境はどう整えられているのか。
患者さんが不快に感じていそうなことは何か。

まず見る。

それは受け身になるという意味ではありません。現場を理解するための能動的な観察です。

新人さんは、「早く役に立たなきゃ」と焦りがちです。でも、現場の流れや人間関係を知らないまま動くと、かえって迷惑になったり、患者さんに負担をかけたりすることがあります。

りんたちは“observe”を学んできました。

第31話では、その“observe”を患者さんだけでなく、病院という現場そのものにも向ける必要がありました。

みらいちゃん
みらいちゃん

新人の時、早く何かしないとと思っていました。でも、まず見ることも大事なんですね。

しーちゃん
しーちゃん

そう。観察は患者さんだけじゃなく、病棟の文化や流れにも向けるもの。現場を読む力がつくと、安全に動けるようになるよ。

ナース目線ポイント④:術後患者さんは“話したくない”のではなく“話せない”ことがある

りんは、手術を終えた園部を担当します。

しかし、園部とはなかなかコミュニケーションが取れません。

新人看護師さんは、患者さんが返事をしてくれない時、冷たくされた、嫌われた、拒否されたと感じることがあります。もちろん、患者さんの性格や気分、看護師への不信感が関係することもあります。

でも術後患者さんの場合、まず身体状態を考える必要があります。

術後の患者さんは、痛みがあります。麻酔の影響が残っていることもあります。倦怠感、吐き気、口渇、不眠、不安、傷の違和感、体を動かす怖さがあります。話すだけでも疲れることがあります。

つまり、コミュニケーションが取れないのは、心を閉ざしているからだけではないかもしれません。

話したくないのではなく、話す余裕がない。
返事をしないのではなく、痛みで反応できない。
不機嫌なのではなく、不安や苦痛が強い。
拒否しているのではなく、今は刺激を減らしたい。

看護師は、患者さんの反応をすぐに自分への評価として受け取らないことが大切です。

りんが園部にうまく近づけない時、まず必要なのは「なぜ話せないのか」を観察することです。

みらいちゃん
みらいちゃん

患者さんに無視されたように感じると、すごく落ち込みます。

しーちゃん
しーちゃん

落ち込むよね。でも患者さんの反応は、看護師への好き嫌いだけでは説明できないことが多いよ。身体の状態、痛み、不安、疲れ、環境を一緒に見ていこう。

ナース目線ポイント⑤:術後観察はコミュニケーションの土台になる

園部は手術を終えた患者です。

術後患者さんとのコミュニケーションでは、まず身体の状態を観察することが土台になります。

意識状態。
呼吸状態。
顔色。
表情。
創部の痛み。
出血の有無。
発熱。
悪心や嘔吐。
排尿。
体位。
点滴や処置部位。
眠れているか。
声かけへの反応。

こうした観察をしながら、患者さんがどの程度話せる状態なのかを見ます。

コミュニケーションは、会話だけではありません。

患者さんが顔をしかめる。
体を硬くする。
視線をそらす。
手で傷をかばう。
返事が短い。
声が弱い。
呼吸が浅い。

これらはすべて情報です。

術後の園部に対して、りんがまずできることは、たくさん話しかけることではなく、園部の状態をよく見ることだったかもしれません。

「痛みが強そうだ」
「話すのがつらそうだ」
「体位が苦しそうだ」
「休息が必要かもしれない」
「声かけは短くした方がよさそうだ」

こうした観察があると、声かけも変わります。

「お話ししづらいようでしたら、うなずくだけで大丈夫です」
「痛みが強いですか」
「体の向きを少し変えますか」
「今は休めるようにしますね」

患者さんの状態を見た声かけは、信頼につながります。

みらいちゃん
みらいちゃん

コミュニケーションって、話す技術だと思っていました。でも観察がないと、患者さんに合った声かけはできないんですね。

しーちゃん
しーちゃん

そうだよ。看護師のコミュニケーションは、観察から始まるの。相手の状態に合わせて、言葉の量、声の大きさ、タイミングを変えることが大切だね。

ナース目線ポイント⑥:「厄介な患者」と決めつけない

第31話では、りんたちは“厄介な患者”たちに出会います。

現場でも、患者さんに対して「難しい」「気難しい」「協力的でない」と感じることがあります。新人看護師さんは、そうした患者さんを担当すると緊張すると思います。

でも、看護師は「厄介な患者」というラベルで止まらないことが大切です。

なぜその患者さんは怒っているのか。
なぜ話してくれないのか。
なぜ拒否するのか。
なぜ高圧的に見えるのか。
痛みがあるのか。
不安が強いのか。
過去に嫌な経験があるのか。
病院や医療者を信用していないのか。
自分の状況をコントロールできないつらさがあるのか。

患者さんの難しさには理由があることが多いです。

もちろん、暴言や暴力、ハラスメントを我慢しなければならないという意味ではありません。看護師の安全も守る必要があります。危険な言動がある時は、チームで対応し、ルールを明確にします。

ただ、患者さんを早い段階で「厄介」と決めつけると、その人の背景や苦痛が見えなくなります。

第31話の園部も、りんにとってはコミュニケーションが取れない患者です。でもその奥に何があるのかは、まだわかりません。

みらいちゃん
みらいちゃん

患者さんを「苦手」と思ってしまうと、その後の関わりも身構えてしまいます。

しーちゃん
しーちゃん

それは自然な反応だよ。でも、苦手だと感じた時ほど、何が苦手なのかを分解するといい。怖いのか、拒否されるのがつらいのか、対応がわからないのか。自分の反応も観察してみよう。

ナース目線ポイント⑦:看病婦たちとの関係は“敵対”ではなく協働へ

第31話で、看病婦たちはりんたちに冷ややかです。

ここで大切なのは、りんたちが看病婦たちをすぐに敵と見なさないことです。

看病婦たちは、訓練を受けた新しい看護婦ではないかもしれません。でも、現場で患者さんを見てきた経験があります。患者さんの癖、病室の流れ、医師の動き、物品の場所、実際に起こりやすい困りごとを知っています。

一方、りんたちは新しい知識を持っています。清潔、環境整備、観察、理論的な看護を学んできました。

この二つは、本来ぶつかるだけのものではありません。

現場経験と新しい知識が合わさることで、患者さんにとって良い看護に近づけます。

現代の病院でも、看護師、看護補助者、介護職、クラーク、清掃スタッフ、リハビリ職など、さまざまな職種が患者さんの療養環境を支えています。役割が違う人たちを上下で見るのではなく、それぞれの専門性と経験を尊重することが必要です。

新人看護師さんも、病棟の先輩や補助者さんからたくさん学びます。

ベッド周囲の整え方。
患者さんへの声のかけ方。
物品の準備。
食事や排泄のタイミング。
患者さんの生活上の癖。

りんたちが本当に現場で成長するには、看病婦たちとどう関係を作っていくかも重要になっていくはずです。

みらいちゃん
みらいちゃん

新しい知識を持っているからといって、現場の人を下に見てはいけないんですね。

しーちゃん
しーちゃん

そう。知識には知識の強さがあるし、経験には経験の強さがある。患者さんのために両方をつなげるのが大切だよ。

ナース目線ポイント⑧:環境の悪さに気づくことは看護の第一歩

第31話では、病院の環境にも注目したいです。

りんたちは、バーンズ先生から清潔や環境整備の大切さを叩き込まれてきました。だからこそ、病院の環境に入った時、いろいろな違和感を持ったはずです。

換気はどうか。
シーツは清潔か。
病室は整っているか。
患者さんの周囲に危険はないか。
臭いや湿気はないか。
患者さんが休める環境か。
物品は清潔に保たれているか。

こうした環境への違和感は、看護師にとって大切な感覚です。

ただし、気づいたからといって、いきなりすべてを変えられるわけではありません。現場には人手、時間、物品、制度、文化の制約があります。

それでも、気づくことが第一歩です。

「このシーツのしわは患者さんに負担かもしれない」
「この場所に物があると転倒リスクになる」
「換気が足りないかもしれない」
「患者さんが休めていない」

こうした気づきを、どう安全に提案し、どう実践につなげるかが看護師の力です。

第31話のりんたちは、現場の環境に驚きながらも、自分たちに何ができるのかを探し始める段階にいます。

みらいちゃん
みらいちゃん

環境の悪さに気づいても、新人だと言いにくいです。

しーちゃん
しーちゃん

そうだよね。いきなり批判するのではなく、「この患者さんが休めるように、ここを整えてもいいですか」と患者さん中心で提案すると伝わりやすいよ。

ナース目線ポイント⑨:現場で“下に見られる”つらさ

第31話のりんたちは、実習生として下に見られているような空気の中に置かれます。

これは新人看護師さんや学生さんにとって、かなりつらい体験です。

まだできないことが多い。
現場の流れを知らない。
質問しなければ動けない。
患者さんにもスタッフにも信頼されていない。

その状態で冷たい視線を向けられると、自分の存在そのものが迷惑なのではないかと感じることがあります。

でも、実習生や新人は、最初から一人前ではありません。

大切なのは、できない自分を隠すことではなく、誠実に学ぶ姿勢を見せることです。

挨拶をする。
わからないことを確認する。
患者さんへの敬意を忘れない。
教えてもらったことを次に活かす。
勝手に判断しない。
感謝を伝える。
同じミスを繰り返さないように振り返る。

これらは地味ですが、信頼を作る行動です。

現場での信頼は、一日で得られるものではありません。小さな行動の積み重ねで少しずつ作られます。

りんたちも、最初は冷たい目で見られています。でも、ここからどんな姿勢で現場に関わるかが、周囲の見方を少しずつ変えていくはずです。

みらいちゃん
みらいちゃん

新人の時、スタッフから冷たく感じるだけで緊張して、余計に動けなくなります。

しーちゃん
しーちゃん

そうだね。萎縮するとますます動けなくなるよね。だからこそ、まずは基本の挨拶、確認、報告、患者さんへの丁寧さを積み重ねよう。信頼は小さな行動からできていくよ。

ナース目線ポイント⑩:第31話は“教室の看護”から“現場の看護”へ進む回

第31話の大きな意味は、りんたちが教室から病院へ移ったことです。

教室では、バーンズ先生がいます。課題があります。仲間がいます。学ぶ内容は厳しくても、場は教育のために整えられています。

でも病院は違います。

患者さんは教科書通りではありません。
スタッフは教育者としてだけ存在しているわけではありません。
病室は理想通りに整っているとは限りません。
患者さんは協力的とは限りません。
時間も人手も足りないかもしれません。

そこが現場です。

看護師は、その現場の中で患者さんを守ります。

理想を持つことは大切です。でも理想だけでは動けません。現実を見て、できることを探し、少しずつ変えていく力が必要です。

第31話のりんたちは、まさにその入口に立ちました。

病院の冷ややかな空気、看病婦たちとの関係、園部とのコミュニケーションの壁。どれも、教室では学びきれないことです。

みらいちゃん
みらいちゃん

現場に出て初めて、看護の難しさがわかるんですね。

しーちゃん
しーちゃん

そう。現場は思い通りにいかない。でも、そこに患者さんの生活と命がある。教室で学んだ看護を、現場の中でどう生かすか。第31話はその始まりだね。

新人看護師さんが第31話から学べること

第31話から新人看護師さんが学べることは、たくさんあります。

まず、実習や配属初日にできないのは自然だということです。

現場では、教科書通りに進まないことばかりです。患者さんの反応、スタッフの空気、病棟の流れに戸惑うのは当然です。できない自分を責めるより、何ができなかったのかを具体的に振り返りましょう。

次に、患者さんが話してくれない時、すぐ自分のせいにしないことです。

術後の痛み、疲労、不安、環境、これまでの医療者との関係など、患者さんの反応には背景があります。まずは身体状態と表情、反応を観察します。

三つ目は、現場のスタッフへの敬意を忘れないことです。

新しい知識を持っていても、現場には現場の経験があります。わからないことを聞く姿勢、教えてもらう姿勢、感謝を伝える姿勢が信頼につながります。

四つ目は、環境への違和感を大切にすることです。

シーツ、換気、動線、物品、患者さんの休息環境。気づいたことを患者さんの安全や安楽につなげて考えます。ただし、伝え方は批判ではなく提案にします。

五つ目は、焦って役に立とうとしすぎないことです。

まず観察し、確認し、できることから丁寧に行う。新人の安全な一歩は、派手な活躍ではなく、誠実な確認と小さな実践です。

みらいちゃん
みらいちゃん

第31話は、新人看護師の初日そのものですね。何もかも緊張するし、患者さんにもスタッフにも受け入れてもらえるか不安になる。

しーちゃん
しーちゃん

本当にそう。だから第31話を見た新人さんには、「最初からうまくいかなくて当たり前だよ」と伝えたい。そこからどう学ぶかが大切なんだよ。

先輩看護師・指導者に伝えたいこと

第31話は、受け入れる側の先輩看護師や指導者にも考えさせる回です。

実習生や新人は、現場に入っただけで大きな緊張を抱えています。患者さんの前でうまく話せない。スタッフの視線が怖い。何をしてよいかわからない。そんな状態で、冷たい空気に置かれると、学ぶ力は縮こまります。

もちろん、患者安全のために厳しく指導する場面は必要です。

でも、厳しさと冷たさは違います。

「今は何を観察している?」
「この患者さんは術後だから、まずどこを見る?」
「声かけに反応が少ないね。痛みや疲労はどうかな?」
「困ったら一人で抱えずに報告してね」
「まずはこのケアから一緒にやってみよう」

こうした声かけは、新人の思考を患者さんへ戻します。

また、既存スタッフにとって新しい教育を受けた実習生が入ることは負担でもあります。その負担を個人の善意だけに任せると、冷たい空気が生まれやすくなります。教育はチームで支える仕組みが必要です。

第31話の看病婦たちの冷ややかさを、単なる悪役として見るのではなく、「受け入れ側にも不安や負担がある」と見ることは、現代の新人教育にもつながります。

みらいちゃん
みらいちゃん

受け入れる側も余裕がないと、新人に優しくできないことがありますよね。

しーちゃん
しーちゃん

そうだね。だから新人教育は、指導者一人の人格に頼るものではなく、病棟全体の文化と仕組みが大切なんだよ。

第31話を看護師目線で読み解くと

第31話は、りんたちが病院実習に入る回です。

養成所で学んだ看護は、いよいよ現場で試されます。

でも現場は、理想通りではありません。

院長や看病婦たちの視線は冷ややか。
病室の環境は学んできた清潔の理想とは違う。
患者さんたちは簡単には心を開かない。
りんは術後の園部とコミュニケーションが取れない。

看護師目線で見ると、この回は「現場適応」の回です。

学んだ知識を、現場の人間関係、環境、患者さんの反応の中でどう使うか。自分が正しいと思う看護を、どうすれば患者さんの安楽と安全に結びつけられるか。既存のスタッフとどう協働するか。患者さんに拒否された時、どう観察し直すか。

りんたちは、ここから本当に看護師になっていくのだと思います。

教室で知識を学ぶ。
演習で手順を身につける。
実習で現実にぶつかる。
患者さんに拒まれる。
スタッフに冷たくされる。
それでも観察に戻り、患者さんを見る。

この流れは、現代の新人看護師にも重なります。

みらいちゃん
みらいちゃん

第31話は、つらい始まりだけど、ここから本当の看護が始まる感じがします。

しーちゃん
しーちゃん

そうだね。歓迎されない場所に入って、それでも患者さんのために自分に何ができるか考える。第31話は、りんたちが“現場の看護”に踏み出した回だったと思うよ。

よくある質問

Q1. 実習初日に何もできず落ち込みました。どう考えればいいですか?

実習初日にできないのは自然です。

まずは、患者さんの状態、病棟の流れ、スタッフの動き、物品の場所を観察しましょう。何もできなかったと感じる日でも、何を見たか、何に戸惑ったか、次に確認したいことは何かを振り返れば学びになります。

Q2. 患者さんが話してくれない時、どうすればいいですか?

まず、患者さんの身体状態を見ます。

痛み、疲労、不安、眠気、術後の状態、環境への不快感がないかを観察しましょう。無理に会話を続けるより、短い質問にする、うなずきで答えられる形にする、休息を優先するなど、状態に合わせた関わりが大切です。

Q3. 現場のスタッフが冷たく感じる時、どうしたらいいですか?

まずは挨拶、確認、報告、感謝を丁寧に積み重ねましょう。

冷たく感じる背景には、忙しさ、教育負担、変化への抵抗があることもあります。萎縮しすぎず、勝手に判断せず、患者さんの安全を中心に相談する姿勢が信頼につながります。

Q4. 病棟環境に気になる点があっても、新人が言っていいのでしょうか?

患者さんの安全や安楽に関わることなら、伝えて大丈夫です。

ただし、批判的に言うのではなく、「この患者さんが休みやすいように、ここを整えてもよいですか」「転倒予防のために、床の物を片づけてもよいですか」のように、患者さん中心の提案にすると伝わりやすくなります。

まとめ:第31話は“病院実習初日の現実”にぶつかる回

朝ドラ「風、薫る」第31話は、りんや直美たちが病院実習に入り、院長や看病婦たちの冷ややかな視線、病室環境、患者さんとのコミュニケーションの壁にぶつかる回でした。

看護師目線で見ると、この回のテーマは「現場適応」です。

学んだことがあっても、現場ですぐに使えるとは限りません。
患者さんは教科書通りではありません。
スタッフとの関係も簡単ではありません。
環境も理想通りではありません。

それでも、看護師は観察に戻ります。

患者さんの身体状態を見る。
病棟の流れを見る。
スタッフの経験を見る。
環境の危険を見る。
自分の焦りを見る。

そこから、少しずつ看護が始まります。

みらいちゃん
みらいちゃん

第31話を見て、実習初日に落ち込む新人さんに「それでいいんだよ、そこから始まるんだよ」って言いたくなりました。

しーちゃん
しーちゃん

うん。最初から現場に馴染めなくても大丈夫。大切なのは、患者さんを見続けること、学び続けること、そして一人で抱え込まないこと。第31話は、りんたちが本当の意味で現場に足を踏み入れた回だったね。

参考:
シネマトゥデイ「朝ドラ『風、薫る』りん、担当患者とコミュニケーションが取れず…第31回あらすじ」
Real Sound「『風、薫る』第31話、りんと直美たちが厄介な患者と出会う」
日刊スポーツ「『風、薫る』いよいよ病院実習、前途多難も“プロ意識”が芽生えてきた」
Lmaga.jp「実習先で歓迎されないりんたち、看病婦たちに同情の声も」
ORICON NEWS「『風、薫る』第31回 りんや直美たちは、いよいよ病院での実習に入る」

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