こんにちは!しーちゃんです。
今回のテーマは日勤の情報収集です。
以前に「夜勤の情報収集」シリーズを書いたところ、「日勤はどうやって情報収集すればいいの?」という新人看護師さんの声をたくさんいただきました。
実は日勤の情報収集は、夜勤とは見るポイントも、そして目的そのものが少し違うんです。受け持ち人数も多く、清潔ケア・リハビリ・排泄ケア・点滴治療・検査・面会・退院と、1日のなかでやることがぎっしり。だからこそ「何を・どの順番で・何のために見るのか」がとても大切になります。

日勤って受け持ちも多いし、清潔ケアもリハも点滴もあって…
朝の情報収集、何から手をつければいいか毎回わからなくなっちゃう😢

わかるよ〜!日勤は情報の量が多いから、夜勤以上に「絞る力」と「目的を持つ力」が大事なの。
今日はね、日勤の情報収集で本当に大切なことから、具体的なコツまで、順番にぜんぶ伝えるね🌷
📝 この記事の結論
- 日勤の情報収集の目的は「患者さんそのものを知り、翌日につなげる看護をする」こと
- 清潔ケア・リハ・排泄・点滴など、日勤の業務は「昨日より看護を一歩進める」ためにある
- 前日の情報も取り、「今日どこまで何をするか」という目標を持って情報を集める
- 集めるべき情報は最初はわからなくて当然。まず自分の情報収集テンプレート(型)を作ろう
- 日勤の情報収集と夜勤、何が違う?
- 日勤の情報収集で一番大切なこと|「患者さんそのものを知る」
- 日勤の情報収集で最初に見る3つのこと
- 電子カルテの効率的な見方|日勤版の優先順位
- 日勤ならではの情報収集ポイント
- 家族対応のための情報収集
- 「翌日につなげる看護」のための情報収集
- 自分だけの情報収集テンプレートを作ろう
- 【具体例】こんな患者さんの情報収集
- 日勤の情報収集でやりがちなNGパターン
- 多重課題の日勤を乗り切る|情報の優先順位のつけ方
- わからないことを先輩に確認するコツ
- 診療科別・日勤の情報収集で押さえたいポイント
- 集めた情報を「看護」に変える|情報収集とアセスメント
- 日勤の情報収集 よくある質問(Q&A)
- 1日の流れで見る|情報収集をどう活かすか
- 完璧を目指さなくていい|新人さんへのメッセージ
- 情報収集が上手くなると、日勤はもっと楽しくなる
- 朝の申し送りで押さえるポイント
- 時間がない朝の情報収集 時短テクニック
- 日勤の情報収集が上手くなる6つのコツ
- まとめ
- 🛒 しーちゃんのおすすめ情報
日勤の情報収集と夜勤、何が違う?
まず大前提として、日勤と夜勤では情報収集の「目的」が違います。
夜勤は「急変・転倒・不穏など、夜に起こりうるリスクに備える」ことが中心。いわば守りの情報収集です。一方で日勤は「今日1日で看護を前に進める」ことが中心。こちらは攻めの情報収集と言ってもいいかもしれません。
🔍 日勤と夜勤の情報収集の違い
夜勤(守り):リスク備え型 — 急変サイン・転倒・不穏・夜間指示
日勤(攻め):看護を進める型 — 清潔ケア・リハ・排泄・点滴治療・検査・面会・退院支援
日勤は、清潔ケアで患者さんを快適にしたり、リハビリで回復を後押ししたり、治療をしっかり進めたり、退院に一歩近づけたり…と、「昨日より少しでも良い状態にする」ための業務が中心です。
だから日勤の情報収集は、ただ「今日の予定を確認する」だけでは足りません。「この患者さんを今日どこまで進めるか」を考えながら情報を集めることが、日勤ならではのポイントになります。

たしかに夜勤のときは「何かあったらどうしよう」って気持ちで見てたかも!
日勤は「進める」っていう感覚なんだね

そうそう。日勤は患者さんの一日を一緒に作っていく感覚。
その第一歩が情報収集なんだよ✨
日勤の情報収集で一番大切なこと|「患者さんそのものを知る」
日勤の情報収集で、しーちゃんが一番大切だと思っていること。それは「患者さんそのものを知る」ということです。
検査の時間や点滴の量といった「点」の情報だけを集めても、それはまだ情報収集の入り口にすぎません。本当に大切なのは、それらの情報をつなぎ合わせて「この患者さんはどんな人で、どんな背景があって、今どこに向かっているのか」という全体像をつかむことです。
患者さんを「点」ではなく「人」として捉える
たとえば「80歳・心不全・点滴中」という情報だけだと、ただの記号のようですよね。でもそこに「一人暮らしで、退院後の生活が不安」「もともと畑仕事が生きがいだった」「家族は遠方で週末しか来られない」という背景が加わると、急にその人が一人の人間として立ち上がってきます。
この「人として捉える視点」があると、清潔ケアひとつ、声かけひとつが変わってきます。情報収集は、ケアを血の通ったものにするための土台なんです。
だから日勤では、診断名や指示だけでなく、入院に至った経緯・既往歴・生活背景・家族構成・本人の思いまで、少しずつでも知っていくことが大切になります。

たしかに、名前と病名だけ覚えても、その人のことを知った気にはなれないかも…

そうなんだよね。「この人はどんな人だろう」って関心を持つことが、いい看護の出発点。
情報収集は“患者さんに興味を持つこと”そのものだと、しーちゃんは思ってるよ🌷
日勤は「昨日より看護を一歩進める」時間帯
日勤の業務には、清潔ケア・リハビリ・排泄ケア・点滴治療・検査・退院支援など、夜勤にはない「進める」業務がたくさんあります。
これらはただ「こなす」ものではありません。この時間帯に実施することで、昨日より少しでも看護を前に進めるためにあります。たとえば——
🌱 日勤の業務は「看護を進める」ためにある
・清潔ケア → 皮膚トラブルを防ぎ、入院生活を快適に・前向きにする
・リハビリ → 退院に一歩近づける/離床を進める
・排泄ケア → 排泄状況を把握し、便秘や尿路感染を防ぐ
・点滴治療 → 治療を確実に進める
・退院支援 → 自宅や次の場所での生活につなげる
こう考えると、情報収集は「業務をこなすための準備」ではなく、「今日この患者さんの看護をどこまで進められるかを考えるための準備」だとわかります。ここが日勤の情報収集の本質です。
前日の情報から「今日の目標」を考える
看護を前に進めるためには、「昨日どこまで進んだか」を知る必要があります。だから日勤では、前日の情報もしっかり取ります。
前日のリハの様子、食事や排泄の状況、創部の経過、本人の言葉…。それらを踏まえて、「今日はどこまで何をすればいいのか」という今日の目標をイメージします。
「昨日は端座位までできたから、今日は立位を目指そう」「昨日から排便がないから、今日は下剤の検討が必要かも」——こんなふうに、前日と今日をつなげて考えることで、看護は一歩ずつ前に進んでいきます。

情報収集って“今日のこと”だけかと思ってた。前日とつなげるんだね!

そう。看護は毎日が地続き。昨日があって今日があるの。
「昨日より一歩進める」を毎日積み重ねていくのが、入院看護のおもしろさだよ✨
日勤の情報収集で最初に見る3つのこと
「患者さんを知ることが大切」とはいっても、朝の限られた時間で全部を深く見るのは無理があります。だからまずは、受け持ちが決まったらこの3つを患者さんごとにサッと確認しましょう。
① 今日の予定(検査・処置・リハ・清潔ケア・面会・退院・手術)
1日の動きの軸になります。時間が決まっているものは特に重要。
② 点滴・内服(今日の指示と時間)
投与時間・量・ルートを確認。日勤は与薬のタイミングが多いので要注意。
③ 申し送りで気になった患者さん+前日の経過
夜間に変化があった人、状態が不安定な人、看護を進めたい人を優先的に深掘りします。

この3つを「全員分ざっくり」→「気になる人だけ深く」の二段階で見るのがコツ。
最初から1人を完璧に見ようとすると、時間が足りなくなっちゃうからね⏰
電子カルテの効率的な見方|日勤版の優先順位
日勤の電子カルテは情報量が多いので、見る順番を決めておくと迷いません。おすすめの順番はこちらです。
1. 医師の指示:今日の点滴・内服・処置・安静度・検査オーダーを確認。
2. 今日のスケジュール:検査・リハ・手術・面会・退院など時間が決まっているもの。
3. 看護記録(夜勤帯+前日日勤):夜間と前日の様子・睡眠・排泄・リハの進み具合・変化を確認。
4. 検査結果:採血データや画像で、今日注意すべき値をチェック。
5. 入院時記録・経過記録:時間に余裕があれば、入院経緯や生活背景まで目を通す。
ポイントは、1〜4で「今日動くこと」を確実に押さえたうえで、5で「患者さんそのものを知る」情報まで広げていくこと。まず“今日の安全”、次に“その人の理解”という二段構えです。

カルテを見てると、つい全部読みたくなって時間が溶けちゃうんだよね…😱

それ、新人あるある!コツは「今日に関係あることだけ拾う」こと。
昨日の細かい経過より、今日動くことを優先してスキャンしていこう🗺️
日勤ならではの情報収集ポイント
日勤は「看護を進める」業務が多いぶん、夜勤では出てこない確認項目があります。代表的なものを押さえておきましょう。
清潔ケア(保清)の情報
今日の入浴・シャワー・清拭の予定と可否を確認します。点滴中・創部・バイタル条件・本人の希望なども合わせて見ておくと、安全で気持ちのよいケアにつながります。清潔ケアは皮膚トラブルの予防だけでなく、患者さんの気分を前向きにする大切な看護です。
リハビリ・離床のスケジュール
リハの時間、前日の到達度(端座位・立位・歩行など)、安静度の指示を把握。「昨日より一歩進める」を意識して、今日の離床目標までイメージしておきましょう。送り出しのタイミングが業務の流れを左右します。
排泄状況の把握
排便・排尿の回数や性状、最終排便日、尿量、おむつ/トイレ/ポータブルの別を確認します。便秘が続いていないか、尿路感染のサインはないか——排泄は患者さんの状態を映す大事な情報です。下剤や排泄ケアの検討にもつながります。
点滴・治療の進み具合
今日の点滴の本数・時間・ルート、抗菌薬などの治療がどこまで進んでいるかを確認。治療を確実に前へ進めるために、日勤は与薬のタイミングがとても多い時間帯です。日付や指示変更の見落としに注意しましょう。
検査・処置の出し時間と前後の注意
採血・レントゲン・CT・内視鏡などは時間が決まっていることが多いです。絶食の有無、前投薬、検査後の安静度まで一緒に確認しておくと慌てません。
退院・転棟の準備
退院日・退院時間・サマリー・指導内容・処方の有無をチェック。退院がある日は朝のうちに準備を始めると余裕が生まれます。退院は「次の生活につなげる」看護の集大成です。

日勤は「時間が決まっているもの」から手帳に書き込む感覚でメモすると抜けがなくなるよ📒
終わったら消していくと達成感も出ておすすめ✨
家族対応のための情報収集
日勤は家族が面会に来る時間帯でもあります。家族が来たときに、その日の患者さんの様子を簡単に説明できるようにしておくのも、日勤看護師の大切な役割です。
「今日はリハを頑張られていましたよ」「食事は半分ほど召し上がりました」——こうした一言が言えるかどうかで、ご家族の安心感は大きく変わります。そのためにも、患者さんの今日の様子を情報として持っておくことが必要です。
また、医師から家族への説明(IC)が予定されている場合は、時間と内容を確認しておきましょう。家族構成やキーパーソン、家族の不安に思っていることまで把握できると、より丁寧な対応ができます。

家族に話しかけられたとき、うまく答えられなくて焦っちゃったことある…😰

それも経験のうち!でも「今日の様子」を一つでも持っておくと、ぐっと答えやすくなるよ。
ご家族にとって看護師は“患者さんの今日を知っている人”。だから情報収集が活きるんだ🌷
「翌日につなげる看護」のための情報収集
日勤の情報収集には、もう一つ大切な目的があります。それが「翌日につなげる看護をする」ということです。
看護は1日で完結するものではありません。今日のケアや観察が、明日の看護の土台になります。だから日勤では、自分が集めた情報や今日の出来事を、次の勤務者へきちんとつなぐことまでがワンセットなんです。
「今日リハで立位ができたから、明日は歩行を試してみてほしい」「排便が3日ないので、明日も様子を見てほしい」——こうした申し送りができるのは、日勤でしっかり情報を集め、看護を進めた証拠です。
🔗 翌日につなげる看護の流れ
前日の情報を取る → 今日の目標を立てる → 今日の看護を進める → 結果を次へつなぐ
この繰り返しで、患者さんは少しずつ回復・退院へ近づいていきます。
情報収集は、この「つながる看護」の最初の一歩。今日のあなたの情報収集が、明日の誰かの看護を支えていると思うと、少し誇らしい気持ちになりませんか?

情報収集は“バトン”なんだよね。
昨日からもらったバトンを、今日進めて、明日へ渡す。看護はそうやって続いていくの🌸
自分だけの情報収集テンプレートを作ろう
ここまで読んで「集めることが多すぎる…」と感じたかもしれません。でも大丈夫。
正直に言うと、「何を集めればいいか」は最初は誰もわかりません。しーちゃんも新人のころは、何を見ればいいのか全然わからなくて、毎朝あたふたしていました。
でも、やっていくうちに「これは必要」「これは後でいい」という感覚が少しずつ身についてきます。だから焦らなくて大丈夫。最初の一歩は、自分なりの情報収集テンプレート(型)を作ることです。
テンプレートを作るメリット
毎回「何を見よう」と考えるのをやめて、決まったフォーマットに埋めていくだけにすると、迷う時間がなくなります。抜け漏れも減り、朝の情報収集がぐっと楽になります。
テンプレートに入れる項目の例
📋 日勤の情報収集テンプレート(例)
・患者名/年齢/診断名・既往歴
・入院経緯/生活背景・キーパーソン
・今日の予定(検査・リハ・清潔ケア・面会・退院)と時間
・点滴・内服(時間・量・ルート)
・安静度/ADL/排泄状況
・前日の経過と今日の目標
・注意点(転倒・アレルギー・感染対策など)
これはあくまで一例です。人によって考え方は違うので、絶対の正解はありません。大事なのは「自分が動きやすい型」を持つこと。使いながら少しずつ自分仕様に育てていきましょう。
情報収集用紙の具体的な作り方は、こちらの記事で4ステップで詳しく解説しています。あわせて読んでみてくださいね。

正解がないって聞くと、ちょっと気がラクになるかも!
まずは自分のテンプレート、作ってみる📝

その意気!最初は先輩のをマネしてもいいし、使いながら変えていけばいいの。
“育てるもの”だと思って、気楽に始めてみてね🌷
【具体例】こんな患者さんの情報収集
「患者さんそのものを知る」「翌日につなげる」と言われても、具体的にどう動けばいいかイメージしにくいですよね。ここでは、よくある3つのケースで、日勤の情報収集の流れを見ていきましょう。
ケース① 術後2日目の患者さん
手術後の患者さんでは、まず創部の状態・ドレーン・疼痛コントロール・離床の進み具合を確認します。前日に初回離床ができたなら、今日は歩行距離を伸ばすのが目標になるかもしれません。
情報収集では「昨日どこまで動けたか」「痛み止めはどのくらい効いていたか」「創部やドレーンの量に変化はないか」を押さえます。そのうえで「今日は離床を一歩進める」「疼痛が強ければ医師に相談する」といった今日の目標を立てます。術後は回復が一日ごとに進むので、まさに「翌日につなげる看護」が活きる場面です。

術後の人は毎日変わっていくから、前日の情報がすごく大事なんだね!

そうなの。術後は“昨日より一歩”がはっきり見えるから、看護を進める実感が持ちやすいよ✨
ケース② 心不全で入院中の高齢患者さん
心不全の患者さんでは、体重・水分出納(イン・アウト)・浮腫・呼吸状態・酸素・内服が大事な情報です。前日からの体重変化や尿量を見て、心不全がよくなっているのか、悪化していないのかを読み取ります。
さらに、一人暮らしなのか、退院後に塩分管理や内服管理ができそうかといった生活背景まで知ることで、退院支援につながる看護が見えてきます。「今日は減塩食について本人と話してみる」など、その人に合った目標が立てられます。
ケース③ 認知症のある患者さん
認知症のある患者さんでは、その人の生活リズム・好きなこと・落ち着く声かけ・転倒リスク・排泄パターンなどを知ることがケアの質を大きく左右します。
「夕方になると落ち着かなくなる」「畑仕事の話をすると笑顔になる」——こうした情報は、検査値には出てきません。でも、その人を知るからこそできるケアがあります。情報収集は“その人らしさ”を支えるためのものだと実感できるケースです。

認知症の方こそ「その人を知る」ことがケアに直結するの。
カルテの数字だけじゃなく、人となりを知っていこうね🌷
日勤の情報収集でやりがちなNGパターン
しーちゃんも新人時代にやってしまった、日勤の情報収集の“あるある失敗”を紹介します。当てはまっても大丈夫、気づけば直せます。
NG① カルテを全部読もうとして時間切れ
情報量の多い日勤では、全部読もうとすると確実に時間が足りなくなります。「今日に関係あること」から拾い、細かい経過は後回しにしましょう。
NG② 予定だけ確認して「その人」を見ていない
検査や点滴の時間だけを確認して満足してしまうと、患者さんを“タスクの集まり”として見てしまいます。一言でいいので「この人はどんな人か」に目を向けましょう。
NG③ 前日の情報を取らない
今日のことだけ見ていると、看護が「ぶつ切り」になります。前日からの流れを知ることで、今日の目標が立てられ、翌日にもつなげられます。
NG④ メモが詳しすぎて使えない
全部書き写すと、いざ動くときにどこを見ればいいかわからなくなります。「パッと見て動ける要約」を意識しましょう。
NG⑤ わからないことを放置する
わからない用語や指示をそのままにすると、ケアの場面で困ります。「?マーク」をつけて、後で必ず確認する習慣をつけましょう。

うっ…ぜんぶ心当たりがある…😅

大丈夫、みんな通る道だよ!気づいた今がスタート。一つずつ直していこう🌸
多重課題の日勤を乗り切る|情報の優先順位のつけ方
日勤は、複数の患者さんの予定が重なる「多重課題」の連続です。情報収集の段階で優先順位をつけておくと、当日あわてずに動けます。
優先順位を考えるときの基本は、「時間が決まっているもの」「安全に関わるもの」「患者さんの状態が不安定なもの」を上に置くこと。
⏱ 優先順位の考え方(高い順)
1. 時間が決まっていて動かせないもの(手術出し・検査・時間薬)
2. 安全・急変に関わるもの(状態が不安定・転倒ハイリスク)
3. 看護を進めるケア(清潔ケア・リハ・排泄ケア)
4. 余裕があればやりたいこと
情報収集の時点で「今日はこの順番で動こう」というラフな計画を立てておくと、ナースコールや急な対応で予定が崩れても、立て直しやすくなります。

全部を完璧にやろうとしないで。「落としちゃいけないもの」から守るのがコツだよ。
崩れても大丈夫。優先順位があれば戻ってこられるからね🗺️
わからないことを先輩に確認するコツ
情報収集をしていると、必ず「これどういう意味だろう」「この指示で合ってるかな」という場面が出てきます。新人のうちは、先輩に確認する勇気もスキルのうちです。
確認のタイミングは、申し送りの直後か、業務が始まる前の5分がおすすめ。この時間帯は先輩も全体像を整理しているので、質問を受け入れやすいです。
聞き方も少し工夫すると印象が変わります。「○○さんの件で確認したいのですが、今1分よろしいですか?」と先に一言添えると、先輩も答えやすくなります。教えてもらったら「ありがとうございます」を忘れずに。

忙しそうで声をかけにくいんだよね…でも、聞かないほうが後で困るよね

そうなの。「確認した新人」と「確認せず急変であわてた新人」、先輩が信頼するのは前者だよ。
わからないことを聞けるのは、患者さんを守る力なんだ🌷
診療科別・日勤の情報収集で押さえたいポイント
日勤の情報収集は、配属された診療科によって「特に見るべきポイント」が変わります。代表的な科ごとのポイントを知っておくと、何を優先して集めればいいかがわかりやすくなります。
外科系病棟(術前・術後中心)
外科系では、手術の予定・術式・術後の経過が中心になります。術前なら絶食・前投薬・同意書・手術出しの時間、術後なら創部・ドレーン・疼痛・離床・バイタルの変化を押さえます。回復が一日ごとに進むので、前日との比較がとても大切です。
内科系病棟(慢性疾患・高齢患者中心)
内科系では、慢性疾患の管理と全身状態の観察が中心です。検査データの推移・水分出納・体重・内服管理・酸素などを見ます。高齢の方が多いので、ADLや認知機能、退院後の生活背景まで知ることが退院支援につながります。
整形外科病棟(リハビリ中心)
整形外科では、リハビリと離床が看護の軸になります。安静度・荷重制限・リハの進み具合・疼痛・転倒リスクを確認。「昨日どこまで動けたか」を知って、今日の離床目標を立てることが、まさに「翌日につなげる看護」になります。
回復期・地域包括ケア病棟(退院支援中心)
回復期では、退院・在宅復帰がゴールです。ADLの自立度・家屋環境・家族の介護力・社会資源・本人の希望など、生活背景の情報がとても重要になります。患者さんを「生活する人」として知ることが、ここでは何より大切です。

科によって“見るクセ”をつける場所が違うんだよね。
配属先のベテランがどこを重点的に見ているか、マネするのが上達の近道だよ✨
集めた情報を「看護」に変える|情報収集とアセスメント
情報収集はゴールではありません。集めた情報を「だからどうする?」と考えてはじめて、看護になります。これがアセスメント(判断)です。
たとえば「3日間排便がない」という情報。これを集めただけで終わらせず、「だから今日は腹部の張りを観察しよう」「下剤の使用を医師に相談しよう」と次の行動につなげる。この一歩が、情報収集を“看護”に変えるんです。
🔄 情報→アセスメント→看護の流れ
情報:「昨日から食事量が半分」
↓ だからどうする?
アセスメント:「脱水や低栄養のリスク。原因は?」
↓
看護:「水分摂取をすすめる/食事形態を相談/本人に理由を聞く」
新人のうちは、まず情報を「集める」ことで精一杯でも大丈夫。慣れてきたら「この情報は、だからどうする?」と一歩先まで考えるクセをつけると、看護がぐっと深まります。

集めて終わりじゃなくて、“だからどうする”まで考えるんだね

そう!最初は集めるだけでOK。でも頭の片隅に「だからどうする?」を置いておくと、
ある日ふっと、情報が看護につながる瞬間がくるよ🌷
日勤の情報収集 よくある質問(Q&A)
Q. 情報収集にどのくらい時間をかけていい?
A. 施設や受け持ち人数によりますが、新人のうちは「与えられた時間内で“今日動くこと”を確実に押さえる」ことを優先しましょう。深い背景は、日勤中の関わりの中で少しずつ補えばOKです。完璧を朝に求めすぎないことが大切です。
Q. 受け持ちが増えて全部見きれません
A. 全員を同じ深さで見る必要はありません。安定している人はざっくり、不安定な人・イベントがある人は深く、とメリハリをつけましょう。優先順位をつけることそのものが、大事な看護スキルです。
Q. 先輩によって言うことが違って混乱します
A. 情報収集に「絶対の正解」はありません。人によって考え方が違うのは当然のこと。いろいろなやり方を見て、自分が動きやすい型に少しずつ取り入れていけば大丈夫です。
Q. 緊張して情報が頭に入ってきません
A. 最初はみんなそうです。だからこそ「テンプレートに埋める」方式がおすすめ。考えるのではなく、決まった項目を埋めるだけにすると、緊張していても手が動きます。

不安なことは、だいたいみんな同じところでつまずくの。
一つずつ「こうすればいい」がわかれば、必ずラクになっていくよ🌸
1日の流れで見る|情報収集をどう活かすか
朝に集めた情報は、日勤の1日を通して使い続けるものです。実際の流れに沿って、情報収集がどう活きるのかを見てみましょう。
朝(始業〜申し送り直後)
受け持ちが決まったら、テンプレートに沿って全員の「今日の予定・点滴内服・気になる人」をざっくり把握。申し送りで夜間の変化と今日への依頼を受け取り、わからないことはその場で確認します。ここで「今日はこの順番で動こう」というラフな計画を立てます。
日中(ケア・処置・検査の時間帯)
立てた計画に沿って動きながら、情報をアップデートしていきます。検査が終わった、指示が追加された、家族が来た——変化があるたびにメモを更新。清潔ケアやリハの中で気づいた「いつもと違う」も、大切な情報として拾っていきます。
夕方(記録・申し送り準備)
1日の看護がどこまで進んだかを整理し、次の勤務者へつなぐ準備をします。「今日できたこと」「明日への申し送り事項」をまとめることで、朝の情報収集が“翌日につながる看護”として完成します。

朝集めた情報を、1日かけて育てていくイメージなんだね!

その通り!情報収集は朝で終わりじゃなくて、1日かけて更新し続けるもの。
そして最後に次の人へバトンを渡す。これで一周だよ🌸
完璧を目指さなくていい|新人さんへのメッセージ
ここまでたくさんのポイントを伝えてきましたが、最後に一番大切なことを。
最初から全部できる人なんて、誰もいません。しーちゃんも、情報収集が上手くできなくて何年も悩みました。集める情報がわからない、時間が足りない、先輩の質問に答えられない——そんな日々の連続でした。
でも、毎日少しずつやっていくうちに、必ず見えてくるものがあります。「これは必要」「これは後でいい」という感覚も、患者さんを人として捉える視点も、続けるなかで自然と育っていきます。
🌷 新人さんに伝えたいこと
・最初は集めるだけで精一杯でOK
・正解はない。自分の型を育てていけばいい
・わからないことは聞いていい。それは患者さんを守る力
・昨日より一歩。それを毎日積み重ねれば必ず成長する
完璧じゃなくていいんです。今日のあなたが、昨日より少しでも患者さんのことを知れたなら、それはもう立派な看護です。
情報収集が上手くなると、日勤はもっと楽しくなる
情報収集が上達すると、日勤の景色が変わってきます。
最初は「予定をこなすだけ」で精一杯だったのが、だんだん「この患者さんを今日どこまで進められるか」を考えられるようになります。患者さんの小さな変化に気づけるようになり、ご家族にも自信を持って今日の様子を伝えられるようになります。
そして何より、患者さんが少しずつ回復し、退院に近づいていく過程を一緒に歩めるようになります。それは看護師という仕事の、いちばんのやりがいかもしれません。
情報収集は、その入り口。地味だけれど、すべての看護の土台になる大切なスキルです。焦らず、一歩ずつ、自分の型を育てていきましょう。

なんだか、情報収集がちょっと楽しみになってきたかも!明日から頑張ってみる🌟

うれしい〜!その気持ちがいちばん大事。
みらいちゃんのペースで大丈夫。しーちゃんはいつでも応援してるからね🌸
朝の申し送りで押さえるポイント
朝の申し送りは、夜勤帯の出来事と「今日への申し送り事項」を受け取る大事な時間です。次の3点を意識して聞きましょう。
① 夜間に変化があった人:発熱・不穏・転倒・疼痛など、いつもと違ったこと。
② 今日への申し送り事項:「日勤で○○を確認して」「家族へ連絡を」など、引き継ぎの依頼。
③ 自分が気になったこと:用語・指示の背景など、わからないことはその場で確認。

申し送り、メモを取るので精一杯で後で見返すと意味がわからなくなるの…

完璧なメモより「今日これをやる」が拾えればOK!
走り書きで大丈夫。申し送りの後にカルテと見合わせて清書すれば十分だよ📝
時間がない朝の情報収集 時短テクニック
朝はとにかく時間との戦い。限られた時間で要点を集めるための時短テクを紹介します。
・時間が決まっているものから先に書く:検査・手術・リハ・清潔ケアなど。流れの軸が決まると残りが楽になります。
・自分の情報収集テンプレート(型)を使う:毎回同じフォーマットに埋めるだけにすると、迷う時間がゼロに。
・申し送りで聞いたことはカルテで読み直さない:二度手間を防いで時短に。
・全員「ざっくり」→気になる人だけ「深く」:メリハリが最大の時短です。
・前日の記録は“変化があったところ”だけ拾う:全部読まず、進んだこと・気になることに絞る。
日勤の情報収集が上手くなる6つのコツ
① 「今日の予定」を時間軸で並べる
受け持ち全員の「今日のイベント」を時間順に並べてみましょう。9時に検査、10時にリハ、11時に清潔ケア、14時に面会…と1日の流れが見えると、動く順番が自然に決まります。情報収集は「予定表づくり」だと思うと迷いません。
② 受け持ち全員を同じ深さで見ない
全員を完璧に把握しようとすると時間が足りません。状態が安定している人はざっくり、不安定な人や今日イベントがある人・看護を進めたい人は深く。メリハリをつけることが、日勤を回すいちばんのコツです。
③ わからないことは「?マーク」で後回し
情報収集中にわからない用語が出てきたら、その場で立ち止まらず「?」をつけて先へ。あとでまとめて調べたり先輩に聞いたりすれば、流れを止めずに進められます。
④ メモは「自分の言葉で要約」する
カルテを書き写すのではなく「Aさん:今日10時CT、絶食、点滴14時まで、リハで立位目標、退院明日」のように、患者さんごとの“今日のひとことメモ”を作りましょう。パッと見て動けるメモが理想です。
⑤ 「前日→今日→明日」のつながりで考える
情報を「点」で集めるのではなく、「昨日どうだった→今日どうする→明日どうつなぐ」という流れで考えましょう。この視点があると、ただの作業確認が“看護を進める情報収集”に変わります。
⑥ 終わったら30秒だけ振り返る
日勤が終わったら「今日の情報収集で何が足りなかったか」を30秒だけ振り返りましょう。反省ではなく“次への調整”。これを繰り返すと、情報収集は確実に速く正確になっていきます。テンプレートも少しずつ育っていきます。

日勤の情報収集、ぜんぶ繋がってる感じがしてきた!
「患者さんを知る」「翌日につなげる」って意識して、明日やってみる📺

その意気!最初はゆっくりでOK。型を持って、患者さんに興味を持って、昨日と今日と明日をつなげる。
これを続けるだけで、3ヶ月後の自分がぜんぜん違ってくるよ。一緒に頑張ろうね🌸
まとめ
日勤の情報収集で一番大切なのは、「患者さんそのものを知り、翌日につなげる看護をする」ことを考えることです。
日勤は清潔ケア・リハ・排泄・点滴治療など「看護を前に進める」業務が中心。だから情報収集も、ただ予定を確認するだけでなく、前日の情報を踏まえて「今日どこまで進めるか」を考えることが大切です。
集めるべき情報は最初はわからなくて当たり前。まずは自分だけの情報収集テンプレートを作り、使いながら育てていきましょう。正解はありません。あなたが動きやすい型がいちばんです。
そして、今日のあなたの情報収集と看護は、必ず明日へつながっていきます。最初はうまくいかなくても大丈夫。トライ&エラーを繰り返しながら、一歩ずつ進んでいきましょう。しーちゃんはいつも応援しています🌷
以上、しーちゃんでした!
📚 あわせて読みたい|看護師の情報収集シリーズ
- ▶ 新人看護師の夜勤情報収集ガイド|何から見る?コツと手順
夜勤の情報収集、何から手をつける?申し送り・電子カルテ・点滴確認の基本を解説。 - ▶ 夜勤の情報収集用紙の作り方|テンプレート・項目・書き方
自分だけの情報収集ノートの作り方。必ず入れる項目とミスを防ぐ書き方を4ステップで紹介。 - ▶ 夜勤の情報収集 第二弾|集めた情報をどう使う?
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新人看護師が最初に押さえる基本。失敗は当たり前、最低限を確実に。 - ▶ 日勤の申し送りの受け方・聞き方|押さえる3つのコツ
夜勤からの申し送りをどう受ける?聞くべき柱とメモのコツ。 - ▶ 夜勤の申し送りの受け方・聞き方|押さえる観察ポイント
夜勤バージョン。日勤から受けるときの観察ポイントとは。 - ▶ 内服薬の情報収集はどこまで?日勤と夜勤の違い
注意がいる薬に絞るコツ。抗凝固薬・ステロイドなど。
🛒 しーちゃんのおすすめ情報
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夜勤明け、鏡を見てため息……なんてこと、ありませんか?
看護師の仕事は不規則なシフト・立ちっぱなし・ストレスで、顔のむくみやたるみが気になりやすい。エステや美容院に行く時間もなかなか取れないですよね。
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テクノロジーと実証で肌を変える!高機能スキンケアの新定番【BIOAESTECH】
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