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✅ 朝ドラ「風、薫る」第33話の流れがわかる
✅ 園部さんの再手術と、りんが担当を外される意味を看護師目線で整理できる
✅ 「患者さんに感謝されたい」気持ちとどう向き合うか考えられる
✅ バーンズ先生の厳しい言葉を現代看護に引き寄せて理解できる
✅ 新人看護師さんが“見えないケア”を続ける力を学べる

しーちゃん、第33話はりんさんが本当に悔しそうでした。園部さんのことを心配していたのに、担当を外されて、退院の挨拶もできなくて…。でもバーンズ先生に「感謝されたかったのでは」と言われる場面は、胸に刺さりました。

うん。第33話はかなり深い回だったね。看護師なら誰でも、患者さんにわかってほしい、ありがとうと言われたい、認められたい気持ちはあると思う。でも看護の目的は、感謝をもらうことではなく、患者さんが回復すること。そこを厳しく突きつけられる回だったね。
- 朝ドラ「風、薫る」第33話のあらすじ
- ナース目線ポイント①:園部さんの悪化は“気づいたのに届かなかった”悔しさ
- ナース目線ポイント②:担当を外されることは“失敗”だけではない
- ナース目線ポイント③:「ありがとう」と言われたい気持ちは悪ではない
- ナース目線ポイント④:バーンズ先生の厳しさは“看護の目的”を戻す言葉
- ナース目線ポイント⑤:患者さんに罵られても“観察”は続く
- ナース目線ポイント⑥:見えないケアも患者さんに届いていることがある
- ナース目線ポイント⑦:直美の存在は“承認を返してくれる仲間”
- ナース目線ポイント⑧:「見返りを求めない」と「自分を粗末にする」は違う
- ナース目線ポイント⑨:シマケンの焦りと“承認されたい気持ち”
- ナース目線ポイント⑩:第33話は“看護の目的を患者に戻す”回
- 新人看護師さんが第33話から学べること
- 先輩看護師・指導者に伝えたいこと
- 第33話を看護師目線で読み解くと
- よくある質問
- まとめ:第33話は“感謝されなくても続ける看護”の回
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朝ドラ「風、薫る」第33話のあらすじ
第33話では、りんが担当していた患者・園部の状態が悪化します。
前回まで、りんは園部の様子に違和感を抱き、医師に伝えようとしていました。園部は手術直後にもかかわらず自分でトイレに行こうとし、患部を気にして触れるような行動も見せていました。りんは危険を感じますが、医師たちには十分に取り合ってもらえません。
そして第33話で、園部の患部は炎症を起こし、出血し、倒れ込んでしまいます。園部は再手術を受けることになります。
りんにとって、それは大きな衝撃でした。自分は気づいていたのに、伝えきれなかった。園部を守れなかった。そんな悔しさが残ります。
さらに、りんは園部に嫌われているという理由で担当を外されます。園部は再手術を終えて回復し、退院していきますが、りんは退院の挨拶さえできません。自分が何をすべきだったのか、何が足りなかったのか、りんは思い悩みます。
そんなりんに、バーンズ先生は厳しい言葉をかけます。患者が無事に回復して退院したのに、何が悔しいのか。感謝されたかったのか。患者からの感謝を求めるのは欲深い。たとえ罵られたとしても、患者が回復すればそれでよい。そう突きつけます。
一方で、直美はりんに、園部がりんの用意した花瓶の水を、りんの見えないところで替えていたことを伝えます。りんのケアは、園部にまったく届いていなかったわけではありませんでした。
第33話は、りんが看護の見返り、患者さんとの関係、プロとしての目的に向き合う回でした。

園部さん、りんさんに冷たかったのに、花瓶の水を替えていたんですね。なんだか、それだけで泣きそうになりました。

そうだね。患者さんは、いつも言葉で感謝を伝えてくれるわけじゃない。でも、看護師のケアがまったく届いていないとも限らない。見えないところで届いていることもあるんだよ。
ナース目線ポイント①:園部さんの悪化は“気づいたのに届かなかった”悔しさ
第33話でまず胸に残るのは、園部さんの状態悪化です。
りんは、園部の異変に気づいていました。患部を気にする動作、術後なのに無理に動こうとする様子、どこか危うい雰囲気。看護師目線で見ると、りんの違和感は決して的外れではありません。
でも、その違和感は十分に届きませんでした。
看護師にとって、これはとてもつらい経験です。
「あの時、もっと強く言えばよかった」
「もっと具体的に報告できていたら」
「先輩に相談していれば」
「医師にもう一度伝えていれば」
患者さんの状態が悪化した後に、こうした後悔が浮かぶことがあります。
もちろん、すべてを看護師一人の責任にしてはいけません。医師が取り合わなかったこと、病院のヒエラルキー、情報共有の仕組み、術後管理の体制など、組織としての問題もあります。
それでも、患者さんのそばにいた看護師は、自分を責めてしまうことがあります。
第33話のりんの悔しさは、「自分が認められなかった悔しさ」だけではありません。患者さんを守れなかったかもしれない悔しさ、気づいたことを看護として形にできなかった悔しさでもあります。

気づいていたのに、患者さんが悪くなったら、本当に苦しいと思います。

苦しいよね。だからこそ、看護師は違和感を具体的にして、チームに届ける力を磨く。そして、届かなかった時も一人で抱えず、振り返りを次の安全につなげることが大切なんだよ。
ナース目線ポイント②:担当を外されることは“失敗”だけではない
りんは、園部に嫌われているという理由で担当を外されます。
新人看護師さんにとって、担当を外されることはとても傷つく出来事です。
自分がだめだったのか。
患者さんに拒否されたのか。
信頼されなかったのか。
もう関わる資格がないのか。
そんなふうに感じるかもしれません。
でも、担当を外されることは、必ずしも看護師としての価値を否定することではありません。
患者さんとの相性、患者さんの状態、治療上の必要、チームの判断、患者さんの安全、看護師自身の未熟さ、さまざまな理由が絡みます。時には、いったん距離を置くことが患者さんにとって必要な場合もあります。
看護師は、自分が最後まで担当することにこだわりすぎると、患者さん中心から外れてしまうことがあります。
大切なのは、「私が担当したい」ではなく、「患者さんにとって安全で安楽なケアは何か」です。
りんが担当を外されたことは悔しいです。でも園部が再手術を受け、回復し、退院できたことは、患者さんにとって大事な結果です。
看護師としては、自分が関われなかった悔しさと、患者さんが回復した安堵を、両方抱えることがあります。

担当を外されたら、自分を否定されたように感じそうです。

そう感じるのは自然だよ。でも、患者さん中心で考えるなら、担当を変えることが必要な時もある。悔しさは学びに変えつつ、患者さんの回復を喜べる看護師でいたいね。
ナース目線ポイント③:「ありがとう」と言われたい気持ちは悪ではない
バーンズ先生は、りんに「感謝されたかったのでは」と厳しく問いかけます。
この場面は、看護師にとってかなり刺さります。
患者さんにありがとうと言われたい。
頑張りをわかってほしい。
自分のケアが届いたと感じたい。
少しでも認められたい。
こうした気持ちは、多くの看護師が持ったことがあるのではないでしょうか。
そして、しーちゃん目線では、この気持ちそのものを悪だとは思いません。
看護師も人間です。患者さんや家族からの「ありがとう」に救われることはあります。つらい勤務の中で、感謝の言葉が支えになることもあります。自分の関わりが誰かの役に立ったと感じられることは、仕事を続ける力になります。
問題は、感謝されることが看護の目的になってしまうことです。
ありがとうと言われるためにケアをする。
感謝されないと虚しくなる。
患者さんが冷たいと腹が立つ。
自分の努力をわかってくれない患者さんを責めたくなる。
そうなると、看護の主語が患者さんから看護師自身に移ってしまいます。
感謝はもらえたらうれしいものです。でも、看護のゴールではありません。

ありがとうと言われたい気持ちがあると、看護師として未熟なんでしょうか。

未熟というより、人間らしい気持ちだよ。ただ、その気持ちに飲み込まれないことが大切。ありがとうがなくても、患者さんの安全や回復のために必要なケアを続ける。それがプロの看護だね。
ナース目線ポイント④:バーンズ先生の厳しさは“看護の目的”を戻す言葉
バーンズ先生の言葉は、とても厳しいです。
患者から感謝を欲しがるのは欲深い。たとえ罵られても、患者が回復すればそれでよい。そう言われたりんは、深く傷ついたと思います。
でも、この言葉は、りんを突き放すためだけのものではありません。
看護の目的を、患者さんの回復に戻すための言葉です。
看護師は、患者さんとの関係の中で働きます。だから、患者さんからの反応に影響を受けます。感謝されればうれしい。拒否されれば傷つく。怒鳴られれば怖い。無視されれば悲しい。
それでも、看護師は患者さんの状態を見ます。
患者さんが怒っていても、創部を観察する。
患者さんが感謝してくれなくても、転倒リスクを見る。
患者さんがそっけなくても、疼痛や不安を確認する。
患者さんが拒否的でも、必要な安全対策を考える。
つまり、患者さんの態度に左右されすぎず、必要な看護を続けることが求められます。
バーンズ先生は、りんの中にある「感謝されたい自分」を見抜き、その気持ちを看護の中心に置いてはいけないと教えたのだと思います。

厳しいけど、確かに患者さんの態度でケアの質が変わったら困りますね。

そうだね。看護師の感情はあっていい。でもケアの質は、患者さんの態度で大きく揺らしてはいけない。そこがプロとして難しいところだよ。
ナース目線ポイント⑤:患者さんに罵られても“観察”は続く
園部は、りんに対して冷たく、時にひどい言葉を投げかけます。
患者さんからきつい言葉を受けることは、看護師にとって大きなストレスです。新人看護師さんなら、なおさら傷つきます。
でも、患者さんに罵られた時でも、看護師は観察を止めません。
ただし、これは「どんな暴言にも耐えなさい」という意味ではありません。
看護師にも安全と尊厳があります。暴言や暴力、ハラスメントがある場合は、チームで対応し、必要な距離を取り、組織として守る必要があります。
そのうえで、患者さんのきつい言葉の背景を見ることも大切です。
痛みが強いのか。
不安が大きいのか。
自分の身体が思うように動かない怒りなのか。
入院生活への不満なのか。
医療者を信頼できない経験があるのか。
プライドが傷ついているのか。
園部の言葉は、りんを傷つけます。でも、その言葉だけで園部を「嫌な患者」と決めつけると、患部の異変や術後の危険を見落とす可能性があります。
看護師は、感情を感じながらも、観察を続ける仕事です。

患者さんに強く言われたら、その人の部屋に行くのが怖くなりそうです。

怖くなるよね。そういう時は一人で抱えないで、先輩やチームと対応しよう。看護師が傷つき続ける必要はない。でも、患者さんの安全確認はチームで続ける必要があるよ。
ナース目線ポイント⑥:見えないケアも患者さんに届いていることがある
第33話で印象的なのは、直美がりんに伝えた花瓶の水の話です。
園部は、りんが用意した花瓶の水を、りんの見えないところで替えていました。
これは、とても小さな行動です。
でも、りんのケアが園部にまったく届いていなかったわけではないことを示しています。
患者さんは、いつも言葉で感謝を伝えてくれるとは限りません。性格的に言えない人もいます。痛みや不安で余裕がない人もいます。看護師に感謝するのが照れくさい人もいます。自分の弱さを見せたくなくて、あえてそっけなくする人もいます。
それでも、ケアはどこかで届いていることがあります。
きれいに整えたベッドで眠れる。
花があることで少し気持ちが和らぐ。
水が替わっていることに気づく。
声かけは拒否しても、気にかけられていることは感じている。
看護師の仕事には、見えない部分がたくさんあります。
感謝されないケア。
評価されない環境整備。
誰にも気づかれない予防。
悪化を防いだために、何も起きなかったように見える仕事。
でも、それらは患者さんの療養を支えています。

花瓶の水の話、救われますね。りんさんの看護は、ちゃんとどこかに届いていたんだって。

そうだね。看護は、拍手をもらう仕事ではないけれど、届いていないわけじゃない。見えないところで患者さんを支えているケアがたくさんあるんだよ。
ナース目線ポイント⑦:直美の存在は“承認を返してくれる仲間”
第33話で、りんを救うのは直美の言葉です。
バーンズ先生の言葉は厳しく、りんに看護の本質を突きつけます。でも、それだけではりんは苦しさの中に置き去りになってしまったかもしれません。
そこで直美が、園部の花瓶の水の話を伝えます。
これは、りんにとって大きな意味があります。
りんのケアを見ていた人がいた。
園部にも届いていたかもしれない。
自分のしたことは無意味ではなかった。
看護師には、こうした仲間が必要です。
患者さんから感謝されない日があります。
医師に取り合ってもらえない日があります。
家族に誤解される日があります。
自分のケアが正しかったのかわからなくなる日があります。
そんな時、同僚が「見ていたよ」「あのケア、患者さんに必要だったよ」「あの観察は大事だったよ」と伝えてくれることがあります。
この承認は、患者さんからの感謝とは違います。専門職同士の承認です。
看護師は、患者さんに見返りを求めないことを学びながら、チームの中で互いの仕事を見つけ、支え合う必要があります。

患者さんに感謝を求めすぎてはいけないけど、同僚が見てくれていると救われますね。

そうだよ。看護師も支えが必要。だから、いいケアを見たら同僚に伝えることは大切なんだよ。小さな承認が、次の看護を支える力になる。
ナース目線ポイント⑧:「見返りを求めない」と「自分を粗末にする」は違う
第33話のバーンズ先生の言葉を聞くと、「看護師は感謝を求めてはいけない」「罵られても患者が回復すればいい」と、とても厳しく聞こえます。
ここで誤解したくないのは、見返りを求めないことと、自分を粗末にすることは違うという点です。
看護師は患者さんからの感謝を目的に働くわけではありません。
でも、だからといって、どんな暴言も我慢し続ける必要はありません。どれだけ傷ついても黙っていなければならないわけでもありません。休まず、倒れるまで働くことが美徳という意味でもありません。
現代の看護では、看護師の安全と尊厳も守られるべきです。
患者さんの暴言が続くならチームで対応する。
危険な場面では複数人で関わる。
心理的につらい時は相談する。
休息を取る。
感情を振り返る。
これらもプロとして必要です。
見返りを求めないとは、「感謝されなくても必要な看護をする」という意味です。
自分を消すことではありません。
りんが学ぶべきなのは、感謝をもらうために看護するのではなく、患者さんの安全と回復のために看護すること。そして、自分の傷つきや悔しさは、仲間や指導者と振り返りながら抱えることです。

「患者さんのため」と言われると、自分のつらさを我慢しなきゃいけない気がしてしまいます。

我慢だけでは続かないよ。患者さん中心と看護師を粗末にすることは違う。自分を守りながら、患者さんに必要な看護を続ける。それが持続できるプロ意識だね。
ナース目線ポイント⑨:シマケンの焦りと“承認されたい気持ち”
第33話では、シマケンの側にも承認をめぐる揺れが描かれます。
同人誌に掲載された槇村の作品が評判になり、シマケンは行き詰まりや焦りを感じています。自分も認められたい。でも思うように進まない。誰かの評価が気になって、自分の道が揺らぐ。
これは、りんの「感謝されたい」気持ちとも響き合います。
人は、誰かに認められたい生き物です。
看護師も同じです。患者さんに感謝されたい。先輩に認められたい。同期に遅れたくない。医師に頼られたい。家族にわかってほしい。
承認されたい気持ちは自然です。
でも、その気持ちが強くなりすぎると、本来の目的を見失うことがあります。
看護なら、患者さんの安全と回復。
創作なら、自分が書くべきもの。
学びなら、自分の成長。
誰かの評価は大切ですが、それだけを目的にすると苦しくなります。
第33話は、りんとシマケンの両方を通して、「認められたい気持ち」とどう付き合うかを描いているように見えます。

看護師も、同期と比べたり先輩の評価を気にしたりしますよね。

するよね。でも、評価は道しるべの一つであって、目的そのものではない。患者さんに必要な看護、自分が育てたい力に戻ることが大切だよ。
ナース目線ポイント⑩:第33話は“看護の目的を患者に戻す”回
第33話のテーマを看護師目線でまとめるなら、「看護の目的を患者に戻す」回です。
りんは悔しい。
担当を外された。
退院の挨拶ができなかった。
ありがとうと言ってもらえなかった。
自分の看護が届かなかったように感じる。
でも、園部は再手術を受け、回復し、退院しました。
患者さんの回復という結果を前にして、看護師の悔しさはどこから来るのか。患者さんのための悔しさなのか、自分が認められなかった悔しさなのか。バーンズ先生はそこを問います。
看護師は、患者さんのために悔しがることがあります。
もっと早く気づきたかった。
もっと痛みを軽くしたかった。
もっと不安を聞きたかった。
もっと安全に退院へつなげたかった。
この悔しさは、学びになります。
でも、自分が感謝されなかった悔しさが中心になると、看護の目的がずれてしまいます。
第33話のりんは、その境目に立たされました。
そして直美の言葉によって、りんの看護が完全に無意味ではなかったことも示されます。感謝の言葉はなかった。でも、花瓶の水を替えるという行動があった。
看護は、言葉にならないところで届くことがあります。

第33話は、看護師の心の奥を見せられた感じがします。患者さんのためと言いながら、自分も認められたいんだって。

そうだね。その気持ちに気づくことは大事だよ。気づければ、また患者さん中心に戻れる。第33話は、りんさんがプロとして一段深くなるための回だったと思う。
新人看護師さんが第33話から学べること
第33話から新人看護師さんが学べることは、たくさんあります。
まず、患者さんに感謝されない日があっても、看護が無意味だったとは限らないことです。
患者さんは痛みや不安で余裕がないかもしれません。性格的に感謝を言葉にしない人かもしれません。それでも、清潔な環境、整えたベッド、短い声かけ、予防的な観察は患者さんを支えています。
次に、担当を外された時は、自分を責めるだけで終わらないことです。
なぜ外されたのか、何が足りなかったのか、患者さんにとって何が必要だったのかを振り返りましょう。必要なら先輩と一緒に整理します。
三つ目は、違和感が届かなかった時こそ報告の仕方を振り返ることです。
何を観察していたか、どう伝えたか、誰に相談したか、次に同じ場面ならどうするか。後悔を次の安全に変えることが大切です。
四つ目は、患者さんの態度でケアの質を変えないことです。
冷たい患者さん、拒否的な患者さん、感謝してくれない患者さんにも、必要な観察と安全確認は続けます。ただし、暴言や危険がある時は一人で抱えずチームで対応します。
五つ目は、同僚の良いケアを見つけたら伝えることです。
看護師は患者さんからの感謝だけで支えられるわけではありません。チームの中で互いを見て、支え合うことも大切です。

新人の時ほど、患者さんの反応に一喜一憂しそうです。

そうだね。でも少しずつ、患者さんの反応を大切にしながらも、それだけに振り回されない力を育てていく。そこにプロとしての成長があるよ。
先輩看護師・指導者に伝えたいこと
第33話は、指導者にとっても重要な回です。
新人さんが患者さんに拒否されたり、担当を外されたり、報告が届かなかったりした時、その経験は大きな傷になります。
「そんなことで落ち込まない」
「患者さんはいろんな人がいるから」
「次に行こう」
こうした言葉も必要な時はあります。でも、それだけでは新人さんの学びは深まりません。
大切なのは、悔しさを分解することです。
何が悔しかったのか。
患者さんのためにできなかったことは何か。
自分が認められたかった部分はあるか。
次に同じ場面なら、どう報告するか。
どの観察が重要だったか。
患者さんの反応をどう受け止めるか。
バーンズ先生のように厳しく本質を突くことも必要です。ただし、現代の指導では、その後に支える関わりも大切です。
直美が花瓶の水の話を伝えたように、新人さんのケアがどこに届いていたかを見つけて返すことも、指導者の役割です。
「あの環境整備は患者さんの休息につながっていたよ」
「あなたの違和感は大事だった。次はこう伝えよう」
「患者さんは言葉にしなかったけれど、表情は少し和らいでいたよ」
こうしたフィードバックが、新人さんの看護を支えます。

厳しく振り返るだけじゃなくて、届いていた部分も見つけてもらえると、また頑張れますね。

そう。反省だけでは人は育ちにくい。何が危険だったか、何が届いていたか、次にどうするか。その三つを一緒に見られる指導が大切だよ。
第33話を看護師目線で読み解くと
第33話は、園部の再手術、りんの担当外し、バーンズ先生の厳しい問い、直美が伝える花瓶の水の話が描かれた回でした。
看護師目線で見ると、この回は「看護の見返り」と「プロ意識」を考える回です。
患者さんに感謝されたい気持ちは自然です。
でも、感謝されることは看護の目的ではありません。
患者さんが回復すること。
安全に療養できること。
苦痛が少しでも軽くなること。
尊厳が守られること。
そこに看護の目的があります。
りんは、自分の看護が届かなかったように感じます。でも園部は、りんの花瓶の水を替えていました。りんのケアは、言葉では返ってこなかったけれど、完全に消えていたわけではありません。
看護師の仕事には、見えないケアがたくさんあります。
誰にも褒められない予防。
記録に短くしか残らない観察。
患者さんに感謝されない環境整備。
悪化を防いだからこそ目立たない判断。
それでも、患者さんを支えています。
第33話は、りんが「感謝される看護」から「患者さんのための看護」へ一歩進む回でした。

第33話を見て、看護師は見えないところで支える仕事なんだと改めて思いました。

うん。感謝の言葉がなくても、患者さんの回復や安楽につながるなら、そのケアには意味がある。第33話は、看護師の心の揺れとプロ意識を深く描いた回だったね。
よくある質問
Q1. 患者さんに感謝されたいと思うのは悪いことですか?
悪いことではありません。
看護師も人間なので、ありがとうと言われればうれしいですし、支えになります。ただし、感謝されることが看護の目的になると苦しくなります。感謝がなくても、患者さんの安全や回復に必要なケアを続けることが大切です。
Q2. 患者さんから拒否された時、どうすればいいですか?
まず、自分一人で抱え込まないことです。
患者さんの拒否の背景には、痛み、不安、羞恥心、プライド、医療者への不信があるかもしれません。必要な観察は続けつつ、暴言や危険がある場合はチームで対応しましょう。
Q3. 担当を外されたら、看護師として失格ですか?
失格ではありません。
担当変更には、患者さんの安全、相性、治療上の必要、チーム判断などさまざまな理由があります。大切なのは、なぜそうなったのかを振り返り、次の看護に活かすことです。
Q4. 自分のケアが患者さんに届いているかわからない時は?
患者さんの言葉だけで判断しないことが大切です。
表情、行動、休息の様子、ケア後の反応、環境の変化を見ましょう。また、同僚から見た患者さんの反応を聞くことで、自分では見えなかったケアの意味に気づけることがあります。
まとめ:第33話は“感謝されなくても続ける看護”の回
朝ドラ「風、薫る」第33話は、園部が再手術になり、りんが担当を外され、退院の挨拶もできずに悔しさを抱える回でした。
看護師目線で見ると、この回のテーマは「見返りを求めない看護」です。
患者さんに感謝されたい気持ちは自然です。
でも、看護の目的は感謝されることではありません。
患者さんが回復し、安全に退院できること。
その人の苦痛が少しでも軽くなること。
そのために必要なケアを続けること。
それが看護の中心です。

第33話は、りんさんだけじゃなくて、看護師として働く人みんなに刺さる回ですね。

そうだね。感謝されない日も、届いていないように見える日もある。でも、患者さんのために必要なことを続ける。その積み重ねが看護なんだと思うよ。
参考:
シネマトゥデイ「朝ドラ『風、薫る』りん、患者の担当を外される 第33回あらすじ」
Real Sound「『風、薫る』が描く“日本の医療”を変える第一歩 バーンズが突きつける本当の看護」
空飛ぶかにいくら「朝ドラ『風、薫る』第7週(33話)あらすじ」
モデルプレス「『風、薫る』第33回あらすじ」
ORICON NEWS「『風、薫る』第33回 りん、患者の担当を外される」
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