今日も患者さんへの看護ケア、お仕事お疲れ様です
あなたの働きはきっと誰かの助けになっています
無駄なことなんて何一つない
深呼吸をして、前を向いて今日もゆっくり歩いていきましょう!
こんにちは!
今回は経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)です!
なんとなく毎日測っている測定値、ここで知識を深掘りしましょう〜
医師の指示に従うべきですが、私は94%まではOKで、93%以下は下がってるのかなぁと思うようにしています(病態にもよりますので一概には言えませんが・・)
呼吸の観察の順番としては最後になります!


え〜、なんで最後になるの?毎日測ってて、よく先輩や先生にきかれる値だから最優先の値だと思ってたんだけど

そうだよね。確かに呼吸を評価する上で、すごく重要な値だよ。でも情報量が少ないんだ。酸素化の評価にはすっごく重要だけど、換気の評価にはあまり役立たないんだ。これについても説明していくね!
呼吸の観察は「換気」と「酸素化」で考える!
少し難しいかも知れませんが、読み流す程度でもいいので
呼吸を2つに分けたうちの1つ「換気」
換気=空気を肺に入れる作業全般 と考えます
これを観察として看護師が見る手段は、これまでにシリーズでやってきた
- 呼吸数と呼吸パターン
- 努力呼吸
- 胸郭拡張
- 異常な肺音と気道音
になります
経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)は酸素化
酸素化のイメージは空気と共に入ってきた酸素を血中に入れること、さらに踏み込むと血液の中の酸素を組織に届けることが含まれます
今回は、
経皮的:皮膚の上から
動脈血:動脈の血液で
酸素飽和度:酸素とヘモグロビンがくっついている割合を 測定するよ〜って感じです
SpO2は、酸素とヘモグロビンがくっついてる割合を測定しているにすぎないから、
空気を肺に取り組むなどの換気のことを直接反映してません
そうは言っても、換気がダメになったら結局は酸素化ができないから、SpO2が下がります
SpO2は最後に下がる
SpO2値を見る上で一番怖いことは、呼吸状態が悪くなった時、値が悪化することが一番最後だということ(呼吸の評価の中で)です
臨床にいるとよく下がっている人がいると思うけど、ある程度理由が同定できているから許容しています
ショックの時などにSpO2が下がっている時は、発見が遅れていて危ない状況になっているはずだです
SpO2が下がる前にショックを見抜くためには、換気の観察(特に呼吸回数)が大切と言われています
是非、再学習してみてください
SpO2測定時の注意事項
2つお伝えします
⚫️手が冷たい時は測定値が正しく出ない
→手を温めるか、足か耳たぶがいいと思います
⚫️マニュキュアをつけている場合、正しい値が出ない
→命に関わることなので、除光液でマニュキュアを落としましょう。ただ、最近はジェルネイルが多いので落とせないことがあります。マニュキュアのついてない部位で測定しましょう
治療にも直結する値なので、正しく測ることを意識しましょう
まとめ
いかがでしたでしょうか
今回は呼吸の評価における最後の観察項目である、SpO2について説明しました

呼吸の観察ってSpO2さえ測っていればとりあえずいいって思ってたけど、そうじゃないんだね。換気についてもきっちり観察してるからこそ、SpO2を見る意味が出てくるんだね

そうだね。換気と酸素化、どっちの評価も大事だから忘れないようにして、SpO2を正しく測ることを意識しよう〜
観察項目の最後と言いましたが、臨床的にはすごく大事な値なので、調子悪い患者さんの呼吸評価をする場合、まずはSpO2測定の機器を指に装着してから、換気の観察を始めることをお勧めします!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。この記事が少しでもあなたの役に立てたら嬉しいです。私は引き続き、新人看護師さんの伴走できる記事を書いていきますので応援よろしくお願いします。次の記事は「循環の評価」に入っていきます
⭐️この記事を読んでいることが、あなたが頑張っている証拠です!
これからも、少しずつ学んで成長していきましょう⭐️
以上、しーちゃんでした!



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