内服薬の情報収集はどこまで必要?新人看護師が押さえる「注意する薬」と日勤・夜勤の違い

内服薬の情報収集はどこまで必要?新人看護師が押さえる「注意する薬」と日勤・夜勤の違い これで悩み解決!新人看護師向けに書きました

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「内服薬の情報って、どこまで集めればいいの?」
「患者さん全員の薬を覚えるなんて無理…」
「日勤と夜勤で、見るポイントは違うの?」

受け持ち患者さんの内服薬は、新人看護師がつまずきやすいポイントのひとつ。でも安心してください。全部を覚える必要はありません。大切なのは「どこを押さえるか」です。この記事では、内服薬の情報収集で“最低限ここだけは”というポイントを、日勤・夜勤の違いも含めて現役ナースが解説します。

みらいちゃん
みらいちゃん

しーちゃん、受け持ち患者さんの内服薬が多すぎて、全部覚えられないんです…。どこまで情報収集すればいいんでしょうか?

しーちゃん
しーちゃん

正直に言うね。患者さん一人ひとりの内服薬を“全部把握する”のは、無理だよ。

みらいちゃん
みらいちゃん

えっ、無理なんですか…!?

しーちゃん
しーちゃん

うん、私だって今でも全部は把握してない。大事なのは「全部覚える」じゃなくて「押さえるべきポイントを押さえる」こと。今日はそのコツを教えるね。

📌 この記事でわかること

  • 内服薬は「全部把握しなくていい」理由
  • まず押さえる2大疾患(高血圧・糖尿病)の薬
  • 内服薬を確認できるタイミング
  • 日勤と夜勤で集める内容が違う理由
  • 特に注意したい「怖い薬」(抗凝固薬・ステロイド)
  1. 内服薬の情報収集|全部を把握しようとしなくていい
  2. まず押さえる2大疾患|高血圧と糖尿病
    1. 高血圧の薬|「血圧が低いとき、飲ませていい?」
    2. 糖尿病の薬|「血糖が低いとき、飲ませていい?」
  3. 内服薬はいつ確認できる?|配薬・処方箋のタイミング
  4. 日勤と夜勤で「集める内容」は違う
    1. 日勤|人数が少なめ=できる限り押さえる
    2. 夜勤|人数が多い=ポイントを絞る
  5. 特に気にしておきたい「怖い薬」
    1. ① 抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)
    2. ② ステロイド(プレドニンなど)
  6. しーちゃんの失敗談|薬を全部覚えようとして潰れかけた話
  7. 高血圧・糖尿病の「次に」押さえたい薬
    1. 利尿薬|尿量・脱水・電解質に注意
    2. 睡眠薬・眠剤|ふらつき・転倒に直結
    3. 医療用麻薬・オピオイド|痛みを抑える大切な薬
    4. 抗てんかん薬・パーキンソン病薬|時間厳守の薬
  8. 抗凝固薬は「検査値」と「休薬」もセットで押さえる
  9. ステロイドは「副作用の観察」まで意識する
  10. 入院時は「持参薬」と「アレルギー」を必ず確認
  11. 患者さんへの声かけと「拒薬・飲み忘れ」への気づき
  12. 「頓服薬(とんぷく)」の考え方も知っておこう
  13. 薬の「飲み合わせ(相互作用)」にも気を配る
  14. 新人さんが内服薬を覚えるコツ|「よく出る薬」から
  15. よくある質問|内服薬の情報収集Q&A
    1. Q. 薬の名前が覚えられません。
    2. Q. 血圧や血糖が低いとき、自分で薬を止めていいですか?
    3. Q. 抗凝固薬を飲んでいる患者さんで、特に気をつけることは?
    4. Q. ステロイドで気をつけることは?
    5. Q. 頓服薬と定時薬の違いがよく分かりません。
    6. Q. 受け持ちが多い夜勤で、薬の確認が間に合いません。
    7. Q. 薬を覚えるために、まず何からやればいいですか?
  16. まとめ|内服薬は「危ない薬」をしぼって押さえる
  17. 🛒 しーちゃんのおすすめ情報
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内服薬の情報収集|全部を把握しようとしなくていい

まず大前提として、受け持つ患者さん一人ひとりの内服薬をすべて把握するのは無理です。これは新人さんに限った話ではなく、ベテランでも同じ。

もちろん、カルテを見れば患者さんがどんな薬を飲んでいるかを把握すること自体はできます。でも、それを全部暗記しようとすると、肝心なところを見落としてしまいます。

大事なのは、「特に気をつけるべき薬」にしぼって押さえること。私も今でも、ポイントだけを押さえているという感覚です。

しーちゃん
しーちゃん

「全部やろう」とすると全部が中途半端になる。情報収集はいつも“しぼる”のがコツだよ。

まず押さえる2大疾患|高血圧と糖尿病

「どの薬から押さえればいいの?」という新人さんに、まず注目してほしいのが高血圧糖尿病です。この2つの疾患は、ほぼ必ず内服薬での治療が必要になるため、受け持ち患者さんに持っている人がとても多いんです。

高血圧の薬|「血圧が低いとき、飲ませていい?」

高血圧の患者さんは降圧薬(血圧を下げる薬)を飲んでいます。ここで起きるのが——「血圧が低いとき、本当に飲ませていいの?」という状況です。

血圧が低めのときに降圧薬を飲ませると、さらに血圧が下がってふらつきや転倒につながることがあります。だからこそ、内服前に血圧を確認し、低ければ飲ませていいか医師に確認が必要になることもあります。

糖尿病の薬|「血糖が低いとき、飲ませていい?」

糖尿病の患者さんは血糖を下げる薬(経口血糖降下薬)を飲んでいます。こちらも同じく——「血糖値が著しく低いとき、飲ませていいの?」という状況が生まれます。

低血糖のときに血糖を下げる薬を飲ませると、さらに血糖が下がって意識障害などの危険な状態になることも。血糖値を確認し、低ければ飲ませていいか医師に確認が必要なケースがあります。

⚠️ 内服薬は「中止」「医師に確認」が必要なことがある

このように、内服薬は自分の業務中に中止したり、状況によっては医師に確認しなければならないことがあります。「処方されている=必ず飲ませる」ではありません。患者さんの状態とセットで判断する——ここが大事な注意点です。

みらいちゃん
みらいちゃん

薬って、出ていたら必ず飲ませるものだと思ってました…。状態によっては止めることもあるんですね。

しーちゃん
しーちゃん

そう。「血圧」「血糖」を見てから飲ませる、っていう判断がいるの。だから高血圧と糖尿の薬は、まず押さえてほしいんだよ。

内服薬はいつ確認できる?|配薬・処方箋のタイミング

「カルテで全部調べる時間なんてない」と思うかもしれません。でも実は、内服薬を確認できる自然なタイミングがあります。

それが、勤務の始まりに行う薬の準備(配薬)や、処方箋を目にする場面です。受け持ち患者さんの薬を準備するとき、処方箋を確認するときに、「この患者さんは何を飲んでいるか」を自然とチェックできます。

わざわざ「内服薬を覚える時間」をとらなくても、日々の配薬業務の中で確認していく。これが現実的なやり方です。

しーちゃん
しーちゃん

配薬のときが最大のチャンス。「あ、この人は降圧薬飲んでるな」って、手を動かしながら頭に入れていくのがコツだよ。

日勤と夜勤で「集める内容」は違う

内服薬の情報収集は、日勤と夜勤で集める内容が変わります。受け持つ患者さんの人数が違うからです。

日勤|人数が少なめ=できる限り押さえる

日勤は、夜勤に比べて受け持つ患者さんの数が少ないため、できる限り内服薬を把握することが可能です。特に朝・昼の配薬が多く、血圧や血糖を測って「飲ませていいか」を判断する場面も多いので、降圧薬・血糖の薬はしっかり押さえます。

とはいえ、日勤でも全部を把握できるわけではありません。私も、ポイントだけを押さえている感覚です。

夜勤|人数が多い=ポイントを絞る

夜勤は受け持つ患者さんの数が多いため、全員の内服薬を細かく把握するのは難しくなります。夜勤では「眠前薬」「時間指定の薬」「夜に飲ませる排便の薬」など、その勤務帯に関わる薬に絞って押さえるのが現実的です。

しーちゃん
しーちゃん

日勤は「広く・血圧血糖中心に」、夜勤は「自分の時間帯に飲ませる薬を確実に」。同じ内服薬でも、勤務帯で見るところが変わるんだよ。

みらいちゃん
みらいちゃん

なるほど、夜勤は人数が多いから、その夜に関わる薬にしぼるんですね。

特に気にしておきたい「怖い薬」

2大疾患の薬に加えて、「これは絶対に押さえておきたい」という薬があります。代表的なのが、抗凝固薬とステロイドです。

① 抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)

クロピドグレル(プラビックス)、エフィエント、リクシアナ、ワーファリンなど、血液をサラサラにする薬を抗凝固薬・抗血小板薬といいます。これらは出血のリスクを上げるため、とても注意が必要です。

たとえば、採血を実施したあとの止血に時間がかかる、転倒などでどこかをぶつけたときに血腫(あざ・内出血)が大きくなりやすい。血が出る場面でとても不利になる、いわば“怖い薬”です。

💊 ワーファリンは特に制限が多い

抗凝固薬の中でもワーファリンは、食事で納豆を避けた方がいい食事量が安定していた方がいいなど、制限が多い薬です。「この患者さんはワーファリンを飲んでいる」と分かったら、出血や食事にも気を配りましょう。

みらいちゃん
みらいちゃん

血液サラサラの薬って、採血の止血や転倒のときに関係してくるんですね…!

しーちゃん
しーちゃん

そう。「この人、抗凝固薬飲んでる」って頭に入ってるだけで、採血後にしっかり止血しようとか、転倒に気をつけようって動けるの。だから必ず押さえてほしい。

② ステロイド(プレドニンなど)

もうひとつ大事なのが、プレドニンに代表されるステロイド薬です。これはとても大切な薬で、飲み忘れると患者さんの生命活動を著しく低下させたり、治療を遅らせてしまう危険があります。

だからこそ、ステロイドを飲んでいる患者さんは、「必ず飲んだか」「飲めているか」を確認します。さらに余裕があれば「なぜ(何のために)飲んでいるか」まで確認できると、本当に強い情報になります。

しーちゃん
しーちゃん

ステロイドは「飲み忘れゼロ」が鉄則。飲んだかどうかの確認まで含めて、しっかり押さえてね。

しーちゃんの失敗談|薬を全部覚えようとして潰れかけた話

しーちゃん
しーちゃん

新人のころ、私は「受け持ちの薬を全部覚えなきゃ」って思い込んでてね。毎日カルテとにらめっこして、薬の名前を必死にメモして…でも全然覚えられなくて、自己嫌悪になってた。

見かねた先輩が「全部覚えようとしてるでしょ。やめなさい。“この薬は危ない”っていうのだけ押さえればいいの」って。

みらいちゃん
みらいちゃん

危ない薬だけ、ですか。

しーちゃん
しーちゃん

そう。血圧・血糖の薬、血液サラサラの薬、ステロイド。まずはこの“注意がいる薬”だけにしぼったの。そうしたら、頭がスッキリして、逆に大事な判断ができるようになった。

全部を浅く知るより、「危ない薬を深く」のほうが、ずっと患者さんを守れるんだよ。

みらいちゃん
みらいちゃん

全部覚えなきゃって焦ってたの、私と同じです…。まずは“危ない薬”からですね!

高血圧・糖尿病の「次に」押さえたい薬

高血圧・糖尿病の薬、抗凝固薬、ステロイドが押さえられたら、次のステップです。病棟でよく出会う、少し注意がいる薬もまとめて知っておきましょう。最初から完璧でなくて大丈夫。「こういう薬があるんだ」と知っておくだけでも、いざというときの気づきが変わります。

利尿薬|尿量・脱水・電解質に注意

体の余分な水分を尿として出す薬が利尿薬です。心不全やむくみの患者さんによく使われます。注意したいのは、出しすぎによる脱水や、カリウムなどの電解質のバランスの乱れ。また、利尿薬を飲むと日中・夜間のトイレが近くなるため、夜間の転倒にもつながります。「この患者さんは利尿薬を飲んでいる」と分かれば、尿量やふらつきに気を配れます。

睡眠薬・眠剤|ふらつき・転倒に直結

眠るための薬は、新人さんがいちばん「転倒」と結びつけて覚えてほしい薬です。飲んだあとにふらついて転ぶ、夜中にトイレに立って転倒するといったリスクがあります。効きすぎて翌朝までぼんやりする「持ち越し」が起きることも。眠剤を使っている患者さんは、夜間の見守りや、ベッド周りの環境整備がとても大切になります。

医療用麻薬・オピオイド|痛みを抑える大切な薬

がんの痛みなどに使われる医療用麻薬(オピオイド)は、痛みを和らげるとても大切な薬です。一方で、便秘・吐き気・眠気、まれに呼吸が浅くなる(呼吸抑制)といった副作用の観察が欠かせません。決まった時間に飲む「定時」と、痛いときに追加する「頓用(レスキュー)」があるので、いつ・どれだけ使ったかを正確に把握することが重要です。

抗てんかん薬・パーキンソン病薬|時間厳守の薬

てんかんやパーキンソン病の薬は、飲む時間を守ることがとても大切な薬です。飲み忘れたり時間がずれたりすると、発作が起きたり、体の動きが悪くなったりすることがあります。「この薬は時間厳守」と頭に入れて、確実に飲んでもらえるようにします。

💡 共通するのは「飲んだあとに何を見るか」

薬の名前を覚えること以上に大切なのが、「その薬を飲んだあと、何に注意して観察するか」です。利尿薬なら尿量とふらつき、眠剤なら転倒、麻薬なら便秘や眠気——薬と観察ポイントをセットで覚えると、情報がぐっと“使える”ものになります。

みらいちゃん
みらいちゃん

薬って、飲ませて終わりじゃなくて、飲んだあとの観察までが看護なんですね。

しーちゃん
しーちゃん

そのとおり!「飲ませる」より「飲んだあとどうなるか」を見るのが看護師の腕の見せどころ。だから“薬+観察ポイント”で覚えるんだよ。

抗凝固薬は「検査値」と「休薬」もセットで押さえる

先ほど紹介した抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)は、もう少し踏み込んで知っておくと、ぐっと“できる新人さん”になれます。ポイントは検査値休薬です。

ワーファリンを飲んでいる患者さんでは、PT-INRという血液検査の値で「効きすぎていないか/効きが足りないか」をチェックします。値が高すぎると出血しやすく、低すぎると薬が効いていないということ。検査値とセットで見ると、その日の注意度が分かります。

また、手術や内視鏡などの検査の前には、抗凝固薬を一時的にやめる「休薬」の指示が出ることがあります。「いつから止めるか」「再開はいつか」は重要な情報なので、指示を見落とさないようにしましょう。

🩸 抗凝固薬で気づきたい「出血のサイン」

  • 歯ぐきからの出血、鼻血が止まりにくい
  • 皮下出血(あざ)が増える・大きくなる
  • 尿が赤い(血尿)、便が黒い(消化管出血の疑い)
  • 採血・点滴のあとの止血に時間がかかる

こうしたサインに気づいたら、すぐに先輩や医師に報告しましょう。

しーちゃん
しーちゃん

抗凝固薬は「飲んでるか」だけじゃなくて、「検査値」「休薬指示」「出血サイン」まで見られると一人前。少しずつ覚えていこうね。

ステロイドは「副作用の観察」まで意識する

ステロイド(プレドニンなど)は、飲み忘れが危険な大切な薬であると同時に、副作用の観察も欠かせません。

長く使うことで、感染しやすくなる(易感染)、血糖が上がる、不眠、胃の不調(消化性潰瘍)などが起きることがあります。だから、ステロイドを飲んでいる患者さんでは「熱が出ていないか」「血糖は高くなっていないか」といった視点も持っておくと安心です。

そして大切なのが、自己判断で急にやめてはいけないこと。急に中止すると体に強い負担がかかることがあるため、減らすときも医師の指示に従って少しずつ行います。

みらいちゃん
みらいちゃん

ステロイドって、飲み忘れもダメだけど、急にやめるのもダメなんですね…!

しーちゃん
しーちゃん

そう、“勝手にやめない”が鉄則。だから患者さんが「もう飲みたくない」って言ったら、それも大事な情報として先輩に伝えてね。

入院時は「持参薬」と「アレルギー」を必ず確認

患者さんが入院してくるとき、自宅で飲んでいた薬(持参薬)を持ってくることがあります。入院後もその薬を続けるのか、いったん中止するのかは医師が判断します。「何を持ってきているか」「続けるのか止めるのか」は、最初にしっかり確認したい情報です。

あわせて、薬や食べ物のアレルギー・過去の副作用歴も必ずチェックします。アレルギーのある薬を誤って飲ませてしまうと、重い反応につながることがあるからです。これは患者さんの命を守る、いちばん基本の情報収集です。

しーちゃん
しーちゃん

「持参薬」と「アレルギー」は、入院時の超基本。ここを外すと大事故になりかねないから、最初に必ず押さえてね。

患者さんへの声かけと「拒薬・飲み忘れ」への気づき

内服薬の情報収集は、カルテだけで完結しません。患者さん本人とのやりとりからも、大切な情報が得られます。

たとえば、薬を自分で管理している患者さんなら「ちゃんと飲めているか」、看護師が管理している患者さんなら「確実に飲めたか」を確認します。中には「薬を飲みたくない」と拒否する(拒薬)患者さんや、飲んだつもりで飲み忘れている患者さんもいます。

「いつもの薬、飲めましたか?」「飲みにくくないですか?」といった声かけひとつで、こうした“見えない情報”に気づけます。拒薬や飲み忘れに気づいたら、必ず先輩や医師に共有しましょう。

みらいちゃん
みらいちゃん

カルテを見るだけじゃなくて、患者さんに聞くことも情報収集なんですね。

しーちゃん
しーちゃん

そう。薬の情報は「カルテ」「処方箋」「患者さん本人」の3か所から集まるの。声かけは立派な情報収集だよ。

「頓服薬(とんぷく)」の考え方も知っておこう

内服薬には、毎日決まった時間に飲む「定時薬」のほかに、症状があるときだけ飲む「頓服薬(とんぷく)」があります。新人さんが混乱しやすいポイントなので、ここで整理しておきましょう。

頓服薬の代表例は、熱や痛みがあるときの解熱鎮痛薬、便が出ないときの下剤、眠れないときの睡眠薬、吐き気があるときの吐き気止めなどです。これらは「症状が出たら使う」薬なので、いつ・どの症状に・どれを使うかを、あらかじめ確認しておく必要があります。

また、頓服薬には「1日に何回まで」「次に使うまで何時間あける」という制限があります。使ったら必ず記録し、次の勤務者にも「何時に頓服を使った」と申し送ることが大切です。記録がないと、知らずに使いすぎてしまう危険があるからです。

💊 頓服薬で確認したいこと

  • どんな症状のときに使う薬か
  • 1回量・1日の上限回数
  • 次に使うまで何時間あけるか
  • 前回いつ使ったか(記録・申し送り)
みらいちゃん
みらいちゃん

頓服って「飲みたいときに飲む」だと思ってました…。ちゃんと使うルールがあるんですね。

しーちゃん
しーちゃん

そう。頓服こそ「いつ使ったか」の記録が命なの。使ったらすぐメモ、これを習慣にしてね。

薬の「飲み合わせ(相互作用)」にも気を配る

薬どうし、あるいは薬と食べ物の「飲み合わせ(相互作用)」にも注意が必要です。組み合わせによっては、薬が効きすぎたり、効かなくなったりすることがあるからです。

有名なのが、先ほど触れたワーファリンと納豆の組み合わせ。納豆はワーファリンの効果を弱めてしまうため、避けた方がよいとされています。ほかにも、一部の薬とグレープフルーツの組み合わせのように、食べ物が薬の効きに影響することがあります。

すべてを覚える必要はありませんが、「この患者さんは飲み合わせに注意が必要な薬を飲んでいる」と分かれば、食事の内容にも気を配れます。迷ったら薬剤師さんに相談するのがいちばん確実です。

しーちゃん
しーちゃん

飲み合わせは奥が深いから、新人のうちは「ワーファリン×納豆」みたいな有名なものだけ知っておけば十分。あとは薬剤師さんを頼ってね。

新人さんが内服薬を覚えるコツ|「よく出る薬」から

最後に、内服薬を効率よく覚えていくコツをお伝えします。やみくもに暗記しようとすると挫折するので、順番が大切です。

まずは、自分の病棟でよく出る薬から覚えましょう。診療科によって、よく使う薬はだいたい決まっています。受け持ちで何度も目にする薬から押さえていくと、自然と知識が積み上がります。

おすすめは、自分だけの「薬ノート」をつくること。新しく出会った薬を、「名前・何の薬か・注意すること・観察ポイント」の形でメモしていきます。一度に完璧を目指さず、1日1〜2個ずつ増やしていけば、数か月後には立派な財産になります。

📒 薬ノートに書くと良いこと

  • 薬の名前(商品名・一般名)
  • 何のための薬か(目的)
  • 飲ませる前に確認すること(血圧・血糖など)
  • 副作用・観察ポイント
みらいちゃん
みらいちゃん

全部いっぺんに覚えなくていいんですね。よく出る薬から、薬ノートで少しずつ…私にもできそうです!

しーちゃん
しーちゃん

そう、その意気だよ。情報収集も薬の知識も、“しぼって・少しずつ”が結局いちばん早い。焦らずいこうね。

よくある質問|内服薬の情報収集Q&A

Q. 薬の名前が覚えられません。

A. 全部覚えなくて大丈夫です。まずは「高血圧」「糖尿病」「抗凝固薬」「ステロイド」に関わる薬から。配薬のたびに目にするので、自然と頭に入っていきます。

Q. 血圧や血糖が低いとき、自分で薬を止めていいですか?

A. 自己判断で止めず、必ず先輩や医師に確認しましょう。「飲ませていいか不安」と思った時点で、それは確認すべきサインです。中止の指示や基準(血圧○○以下で中止など)がないかも合わせて確認を。

Q. 抗凝固薬を飲んでいる患者さんで、特に気をつけることは?

A. 出血に注意です。採血後の止血をしっかり行う、転倒・打撲を防ぐ、内出血やあざに気づいたら報告する。ワーファリンの場合は食事(納豆など)にも注意します。

Q. ステロイドで気をつけることは?

A. とにかく「飲み忘れさせない」こと。飲んだかどうかをしっかり確認しましょう。可能なら何のために飲んでいるかまで把握できると、より安全に関われます。

Q. 頓服薬と定時薬の違いがよく分かりません。

A. 定時薬は「毎日決まった時間に飲む薬」、頓服薬は「熱・痛み・便秘・不眠などの症状があるときだけ飲む薬」です。頓服薬は使ったら必ず時間を記録し、次の勤務者に申し送りましょう。1日の上限回数や、次に使うまであける時間も確認しておくと安心です。

Q. 受け持ちが多い夜勤で、薬の確認が間に合いません。

A. 夜勤は全員の薬を細かく見るのは難しいので、「その勤務帯に飲ませる薬」と「注意がいる薬(眠前薬・頓服・抗凝固薬・ステロイドなど)」に絞りましょう。時間指定の薬を最優先にすると、業務のバランスが崩れにくくなります。

Q. 薬を覚えるために、まず何からやればいいですか?

A. 自分の病棟でよく出る薬から覚えるのが近道です。「名前・目的・注意・観察ポイント」をまとめた“薬ノート”を作り、1日1〜2個ずつ書き足していきましょう。よく目にする薬から押さえれば、知識は自然と積み上がります。

まとめ|内服薬は「危ない薬」をしぼって押さえる

内服薬の情報収集は、全部を覚えることではありません。「どこに注意すべきか」をしぼって押さえることが大切です。最後におさらいしましょう。

✅ 内服薬の情報収集チェックリスト

  • □ 全部把握しようとしない(ポイントを絞る)
  • □ 高血圧の薬|血圧が低いとき飲ませていいか確認
  • □ 糖尿病の薬|血糖が低いとき飲ませていいか確認
  • □ 配薬・処方箋のタイミングで内服薬を確認
  • □ 日勤は広めに、夜勤はその時間帯の薬に絞る
  • □ 抗凝固薬|出血・止血・転倒に注意(ワーファリンは食事も)
  • □ ステロイド|飲み忘れゼロ、飲んだか確認
  • □ 迷ったら自己判断せず先輩・医師に確認

※薬の判断は必ず指示・添付文書・先輩や薬剤師に確認しながら行ってください。この記事は情報収集の考え方の入り口として参考にしてくださいね。

しーちゃん
しーちゃん

全部覚えなくていい。「危ない薬を、深く」。これだけで、あなたの情報収集はぐっと安全になるよ。応援してる!

みらいちゃん
みらいちゃん

はい!まずは高血圧・糖尿・血液サラサラ・ステロイドから押さえます。ありがとうございます、しーちゃん!

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