今日も患者さんへの看護ケア、お仕事お疲れ様です
あなたの働きはきっとケアした方の助けになっています
あなたの頑張りや辛さはあなたの力になっています
今日を過ごせた自分をよく頑張ったと認めて大丈夫です
こんにちは!
今回は「報告のコツ」について事例を入れながら解説していきます
先輩看護師や医師への報告は苦手な人はほんとに多いと思います
私もいくら歳を取ろうが苦手でした
それでも、うまくやるコツがあるので学んでいきましょう!
<今回の記事で達成できること!>
・先輩看護師や医師への「報告」のコツがわかり、明日から実践できる!
・実践例を通して、いろいろな報告場面に活用できる!
<本日の結論>
・報告のコツは「結論から話すこと」!
・労い→結論→詳細+懸念→キャッチボール
・看護師はオーバートリアージで!
さぁ、やっていきましょ〜!

報告の仕方ってしっかり教えてもらうわけじゃないから助かる〜。なぜか上手にできる同期がいてびっくりするけど、私は苦手だよ〜

そうだね!上手にできている人が工夫していること、実践していることも今日の記事の中に入っているから、明日から実践できるように学んでいこ〜!
<もくじ>
1.報告は結論から話そう
2.結論のあとは詳細を伝えよう
3.懸念を1つ、多くても2つ加えてもOK!
4.理想の報告は報告者とのキャッチボール!
5.ここで確認、うまく伝わらない報告とは?
6.報告の丁寧さを高めよう
7.勇気を持ってオーバートリアージ!!
8.報告の例を3つほど(労い→結論→詳細+懸念→キャッチボール)
9.まとめ
1.報告は結論から話そう
報告は結論から話すと分かりやすいです!
結論→詳細+懸念の順番で話すのが最強です
結論の例として
・収縮期血圧が200mmHgを越えているので、指示をください
・意識レベルが低下しているので、見にきてほしいです
・排液の色が変化して、異常だと思い報告しました
言いたいことを最初に話すことで、報告を受ける側も
「あぁ、そのことについて報告したいんだね」
と、何が報告されるのかわかるので、とても聞きやすいです
2.結論のあとは詳細を伝えよう
結論:「収縮期血圧が200mmHgを越えているので、指示をください」
に続く内容としては、
詳細:「安静時は150くらいの血圧でしたが、リハビリを終えると200近くなり、そのまま下がらなくなってしまいました。リハビリを終了から1時間程度経過している状況です」
と、血圧が200に到達するまでの経緯がわかります
聞く方も血圧が高いことを報告されていると意識しながら聞くので、話も入ってきやすいです
3.懸念を1つ、多くても2つ加えてもOK!
詳細の中身は基本的には、結論で話した内容の原因であろうこと、原因につながってであろうことを話ししています
ただ、「今回の件に関係しているかどうかわからないけど、気になっていること」があったりしませんか?
それを懸念として伝えることはありです!
以下の例をいていきましょう
結論:「収縮期血圧が200mmHgを越えているので、指示をください」
詳細:「安静時は150くらいの血圧でしたが、リハビリを終えると200近くなり、そのまま下がらなくなってしまいました。リハビリを終了から1時間程度経過している状況です」
懸念:「リハビリの後に20分くらいですが家族の面会があって、いっぱい喋っていたことは気になってます」
懸念は何個もあると、今回の報告に関係あるの?と指摘を受けてしまうリスクがあるので基本は1つです
これでこちらからの報告の形はだいぶできてきました
4.理想の報告は報告者とのキャッチボール!
結論→詳細→懸念 と伝えたら、あとは報告相手とのコミュニケーションのキャッチボールが理想です
結論:「収縮期血圧が200mmHgを越えているので、指示が欲しいです」
詳細:「安静時は150くらいの血圧でしたが、リハビリを終えると200近くなり、そのまま下がらなくなってしまいました。リハビリを終了から1時間程度経過している状況です」
懸念:「リハビリの後に20分くらいですが家族の面会があって、いっぱい喋っていたことは気になってます」
相手:「なるほど、報告ありがとう。今日の朝から降圧薬の新規処方を出してあったけど、それはしっかり飲めてるかな?」
といったように、報告相手からの質問を受けましょう
しかし、あまり質問をしてこない状況もあるので、そこは相手によります
5.ここで確認、うまく伝わらない報告とは?
看護師の報告で、「うまく伝わらない」とされる内容の代表はだらだらと話すことです
なんだ、けなしてるのか!と怒られそうな言い方になってしましましたが、例を見てみましょう
<うまく伝わらない例>
「Aさんのことなんですが、血圧が200で、脈拍が90で、体温が36.1で、SpO2が98%で特に酸素やってないです。リハビリは理学療法士さんとやってんですが、廊下の歩行を3往復くらいしたって言ってて、本人も特別に症状があるって感じじゃないんですけど、最初の血圧はそんなに高くなかったんですが、そのあと寝てもらってたんですけど、家族の面会もききて話ししててそのあとはかったんです」
みたいに、いろいろな情報が散らかっていると聞く方も何を報告されているのか読み取るのが難しいです。
報告相手から質問があるかもしれないので、色々と情報を用意しておくことは必要ですが、
結論→詳細+懸念→キャッチボールとなるよう意識しましょう!
6.報告の丁寧さを高めよう
結論→詳細+懸念→キャッチボール
これに、相手を労う文章をつけましょう
<医師を想定>
結論の前に、6西病棟のみらいです。お休みのところすいません、肺炎で入院したAさんですが・・・
<先輩看護師を想定>
お忙しいところすいません、報告よろしいでしょうか。肺炎で入院したAさんの件ですが、
労い→結論→詳細+懸念→キャッチボール
7.勇気を持ってオーバートリアージ!!
聞き慣れない言葉かもしれませんが
看護師という職業は「オーバートリアージ」で考える、行動を起こすべきです
オーバートリアージとは、
重症じゃないかもしれないけど、重症かもしれないという場合に、これは重症と捉えて報告しよう!という考え、行動することです
オーバーは過剰という意味です、患者のことはややオーバーに考えて行動を起こそうというものです
なんでもかんでもオーバーでは困りますが、報告の際、報告が必要かもしれないし不要かもしれないと悩んだ時に、オーバーに考えて報告しよう!と判断するイメージです
報告した結果、なんともなければ患者も自分もハッピーでしょう。仮に「よく報告してくれたね」ってなることも少ないないんじゃないでしょうか
なんでそんなんことで報告したの?って嫌味を言われることがゼロではないですが、患者さんのことを思えば、報告してなんともなかったならそれでいいじゃないですかとなるわけです
強いメンタルと勇気が必要だと正直思います・・・
8.報告の例を3つほど(労い→結論→詳細+懸念→キャッチボール)
症例1(医師・電話)

労い:6西病棟の看護師みらいです。今お電話よろしいでしょうか
結論:肺炎で入院したAさんの尿量が8時間で50mlと少ないため連絡しました。追加の指示などありますでしょうか。
詳細:バイタルサインの異常や悪化はありませんが、昨日より少し活力がないように見えることが気になります

なるほど、連絡ありがとう。昨日の24時間の尿量とバイタルサインを具体的に教えてください。あと、投与しているメインの点滴とその速度を一度確認したいです。
症例2(医師・電話)

労い:6西病棟の看護師みらいです。今お電話よろしいでしょうか
結論:肝切除術して2日目のAさんですが、2時間ほど前からお腹が痛がっています。起き上がれないほど痛いようで苦しんでいます。すぐに診察をお願いします
詳細:(緊急時なので詳細説明は省く)

なるほど、すぐに行きたいけど30分は手が離せない。代わりに研修医に行ってもらうことと、私が行くまでにオーダーした採血、レントゲン、エコー、C Tの検査を進めて。優先順位は採血とCT検査からね。
症例3(先輩看護師・対面)

労い:先輩、患者さんのことで報告したいので今よろしいでしょうか
結論:肺炎で入院している666号室のBさんですが、昨日はよく喋っていたのに、むすっとしていて会話をしていないんです。私では何が起きているのか、起きていないかもわかりませんので一緒に見ていただきたいです

よく、報告したね。ありがとう。すぐに見にいくけど、1分は手が離せないから、先にバイタルサインや他の観察を行って患者さんの情報を集めておいてね。
9.まとめ
いかがだったでしょうか
本日の結論!!
・報告のコツは「結論から話すこと」!
・労い→結論→詳細+懸念→キャッチボール
・看護師はオーバートリアージで!
苦手な報告も経験と共に上手になります
絶対です!!必ず成長できる自分を信じて仕事していきましょ〜
以上、しーちゃんでした!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
この記事があたなに少しでも役に立っていただけたら幸いです
⭐️この記事を読んでいることが、あなたが頑張っている証拠です!
これからも、少しずつ学んで成長していきましょう⭐️


コメント