今日も患者さんへの看護ケア、お仕事お疲れ様です
あなたの頑張りで助かった・嬉しかったと感じた方は必ずいます
深呼吸をして、前を向いて今日もゆっくり歩いていきましょう!
こんにちは!
今回は「呼吸の評価(呼吸回数と呼吸のパターン)」について説明していきます
「呼吸の評価」と聞いたら、これとこれとこれです!と言えるようになります
が、今回はまず「呼吸回数と呼吸のパターン」と言えるようにます!
他の呼吸観察についての記事は下記を参照してください

この前先輩に呼吸は観察した?って聞かれて、何の観察項目を指しているかわからないけど、見てないことはないから「はい!」って言ったけど、不安で・・・

わかるよー。私も呼吸を見なさいってよく言われたけど、それって具体的にどれのことを指しているのかわからなくて、モヤモヤした。今回は呼吸の観察といったらこれ!の中の「呼吸回数と呼吸のパターン」を覚えよう
<もくじ>
1.呼吸の観察の全体像をつかもう
2.まずは呼吸回数について
3.忙しくて呼吸回数測る余裕がない
4.簡易的な測定方法の提案 2つ
5.呼吸のパターン
6.まとめ
呼吸の観察の全体像をつかもう

呼吸の観察は表の通り、5つです
何を見るのと聞かれたら、呼吸数と呼吸パターン、努力呼吸、胸郭拡張、肺音、Sp02と答えればいいわけです
ってか、長い!多い!となりますよね
なので、今回は呼吸数と呼吸パターンから学習していきましょう
まずは呼吸回数について

学生の時、呼吸回数って60秒間数えませんでしたか?
呼吸回数の測定方法として一番正しい方法が60秒数えることです
現場に出ると、先輩も入力してないし、入力しなくても何も言われないから大丈夫かなって思ってなりませんか
私はなりました 笑
呼吸回数はバイタルサインの一つです
バイタルサインをとる目的で患者さんのところ行って、体温と血圧測らないのと一緒で、呼吸回数を確認しないってことはバイタルサイン測定上、あり得ないのです(厳しいで一言ですよね)
忙しくて呼吸回数測る余裕がない
受け持ち患者さん全員、忙しくて血圧測れないから今日は血圧なし!ってやりませんよね
同じです、呼吸回数がないものをバイタルサインとはなりません
なんでそこまでしつこくいうのか
それは
患者さんが急変する前、呼吸回数はバイタルサインの中で一番早く変動するからです
呼吸回数の異常を早く見つけることができれば、急変を防ぐ可能性があるからです

大切なのはわかったよ。でも、やっぱり忙しいから時間をかけずに測定することってできるの?

そうだね。ここは正直議論が分かれるところ。
私の持論を伝えるから、参考にしてみてね
簡易的な測定方法の提案 2つ
①30秒で数える(または15秒)
正確な60秒測定の半分の30秒は妥協ラインではあります
30秒測定して数えた数❌2=呼吸回数
ですが、現場の忙しい中30秒の呼吸測定も結構きついです
なのでさらに半分の15秒測定が最終妥協ラインかもしれません
15秒測定して数えた数❌2=呼吸回数
②3秒で呼吸回数が大体わかる方法!!
この方法は正しい回数を測定するには向かいないと思いますが
大体の呼吸回数はわかります
ただ、訓練が必要な方法です
1秒に一回呼吸している=60回/分
2秒に一回呼吸している=30回/分
3秒に一回呼吸している=20回/分
4秒に一回呼吸している=15回/分
経過表などに入力するバイタルサインとして、これを入力していいかは議論の余地があるかとお もいます
患者さんの調子が悪そう、優先順位を考えたら今は・・と時間の制約がある場合は活用すればいいと思っています(不規則な呼吸では使用できません、一定のリズムで呼吸していることが条件)
実際、私はよく使っていました

測定する方法はわかったよ。正常値も知ってるけど、どこが報告ラインなのか知りたいな

ここも議論が分かれそうだけど、私は20回/分越えたら観察強化、25回/分越えたら先輩や医師に報告かな。私は25回/分を意識している
呼吸のパターン
一定のリズムで呼吸しているか観察します
ここでは3パターン紹介します
・一定のリズムなら正常
・不規則な呼吸(呼吸中枢の異常あるかも)
→すぅすぅすぅすぅ・・・・・・・・・・・・・・・・すぅ・・・・・すぅ・・・・・・・・
・無呼吸(睡眠時無呼吸症候群の方とかよくある)
→私は20秒呼吸しないと無呼吸だなって思うようにしてます。20秒って結構長いです。実際に試しに自分でやってみるときついです。目の前の患者さんが20秒息止まって声かけたくなるレベルです
呼吸回数に加え、パターンがどうなっているかを観察することは観察として非常に重要な情報です
まとめ
🫁 呼吸回数の正常値と異常サイン — しーちゃんが詳しく解説!
フィジカルアセスメントにおいて、呼吸回数は「バイタルサインの中で最も見落とされやすい指標」と言われています。体温・血圧・脈拍は機械で測定できますが、呼吸回数だけはナースが直接観察しなければなりません。だからこそ、正確に測定・判断する力が必要です。
正常な呼吸回数ってどれくらい?
【成人の呼吸回数の正常値】
✅ 正常:12〜20回/分
⚠️ 頻呼吸(速い):21回/分以上
⚠️ 徐呼吸(遅い):11回以下/分
🚨 緊急:30回/分以上 or 8回/分以下

頻呼吸ってどんなときに起こるんですか?

頻呼吸は体が「もっと酸素が必要!」と感じているサインだよ。発熱・感染症・心不全・肺炎・貧血・不安・痛みなどが原因になることが多いの。SpO₂が正常でも頻呼吸がある場合は、まだ体が代償している段階かもしれないから注意が必要!

逆に徐呼吸はどんなとき?

徐呼吸は睡眠中の薬剤(特にオピオイド)の影響や、脳圧亢進・代謝異常などで起こることがあるよ。特にモルヒネなどの鎮痛剤を使っている患者さんは要注意。徐呼吸が出たらすぐ先輩に報告してね!
📐 呼吸回数の正しい測り方 — 現場で使えるコツ
正確な呼吸回数を測るためには、患者さんに測定していることを悟らせないことがポイントです。呼吸は意識すると変化してしまうためです。
【現場でのスマートな呼吸回数の測り方】
① 脈拍を測るフリをしながら、同時に胸郭の動きを観察する
② 15秒間数えて4倍する(簡便法)または30秒間×2倍
③ 可能であれば60秒間きちんと数える(最も正確)
④ 胸の動きが小さい場合は、鼻孔の動きや腹部の動きで観察する
⑤ 測定しながら呼吸のリズム・深さも同時に確認する

15秒×4倍でいいんですね。でも患者さんが動いたらリセットしなきゃいけないですよね?

そうだね。15秒法は簡便だけど、不規則な呼吸(チェーンストークスなど)のある患者さんには使えない。その場合は30秒以上測るのがベストだよ。患者さんの状態に合わせて使い分けよう!
🔍 呼吸パターンの種類と臨床的意味
呼吸回数だけでなく、「どんなパターンで呼吸しているか」を観察することで、より多くの情報が得られます。しーちゃんが代表的な呼吸パターンを分かりやすく解説します!
① チェーンストークス呼吸(Cheyne-Stokes respiration)
呼吸が徐々に深くなり、また浅くなって一時停止(無呼吸)を繰り返すパターンです。心不全・脳卒中・尿毒症・睡眠時無呼吸などで見られます。

チェーンストークス呼吸は、見ているとまるで波のように呼吸が変化するの。「あれ、今止まった?」って思うくらい無呼吸期間があることも。重篤な病態のサインなので、発見したらすぐ報告してね。
② クスマウル呼吸(Kussmaul breathing)
深くて規則的な大きな呼吸が続くパターンです。糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)や尿毒症など、代謝性アシドーシスで見られます。体が酸を呼吸で排出しようとしているサインです。

クスマウルは深い呼吸が続くんですね。SpO₂は高いのに呼吸が大きい感じ?

そう!SpO₂は正常でも、呼吸が異常に深くて速い。血液が酸性になっているサインだから、血液ガスの確認が必要なことが多いよ。「なんか大きく息してる」って思ったら要チェック!
③ ビオー呼吸(Biot’s breathing)
不規則な呼吸と突然の無呼吸が繰り返されるパターンです。延髄の障害(髄膜炎・脳腫瘍・頭部外傷など)で見られ、非常に予後不良のサインです。

ビオー呼吸はチェーンストークスと似ているけど、無呼吸が突然来る感じ。チェーンストークスは波状だけど、ビオーはランダム。これが出たらすぐに先輩・Dr.を呼んでね!
🩺 呼吸評価のよくある疑問Q&A

呼吸回数を測るとき、患者さんが話しかけてきたらどうすればいいですか?

一度中断して、落ち着いてから再測定するのが基本だよ。呼吸は話しながら測ると不正確になるから。「少しだけ安静にしていただけますか?」と優しく伝えて、また測り直してね。

SpO₂が96%でも呼吸回数が25回のとき、どちらを重視すればいい?

両方とも報告するのが正解!「SpO₂は96%で正常ですが、呼吸回数が25回/分と頻呼吸があります」って伝えるの。SpO₂が正常でも頻呼吸は体が代償している可能性があって、今後悪化するサインかもしれない。数値だけでなく全体を見ることが大切だよ。

夜勤中に呼吸回数を測ろうとしたら患者さんが寝ていました。起こして測るべき?

睡眠中でも観察できるよ!胸やお腹の動きを見るだけで呼吸回数は測れる。就寝中の呼吸観察は大事なデータになることも多いから、起こさずに観察する方法を身につけておこう。起こして測る必要はないよ。
📋 呼吸評価チェックリスト — 現場で使えるまとめ
以下のチェックリストをラウンドのたびに確認する習慣をつけると、呼吸の異常を早期に発見できます。
【呼吸評価チェックリスト】
□ 呼吸回数は正常範囲か(12〜20回/分)
□ 呼吸リズムは規則的か(不整・チェーンストークスなど)
□ 呼吸の深さは適切か(浅すぎ・深すぎはないか)
□ 努力呼吸がないか(肩呼吸・鼻翼呼吸・陥没呼吸)
□ SpO₂と呼吸回数を合わせて評価しているか
□ 呼吸補助筋(胸鎖乳突筋など)の使用はないか
□ 口唇・爪のチアノーゼはないか
□ 呼吸音に異常はないか(聴診は別途)
□ 患者さんが「息苦しい」と感じていないか(主訴の確認)
📣 先輩・Drへの呼吸異常報告 — SBARで伝えよう
呼吸に異常を発見したとき、どう報告するかが重要です。SBARフレームを使って簡潔・正確に伝えましょう。
【呼吸異常のSBAR報告例】
S(状況):「○○さんの呼吸回数が28回/分と増加しています」
B(背景):「○○さんは肺炎で入院中、本日より発熱あり」
A(評価):「SpO₂は93%、呼吸補助筋の使用が見られます」
R(要請):「一度診察をお願いできますか?」

報告するとき「なんか呼吸が速い気がして…」じゃなく、数値と観察を合わせて伝えると先輩も動きやすくなるよ。「28回/分でSpO₂93%」って言えるだけで、すごく頼りになるナースに見える!

報告って緊張するけど、SBARで整理してから伝えると自信持って言えそうです!
✨ しーちゃんの体験談 — 呼吸回数で急変を防いだ話
呼吸回数の大切さを改めて感じたエピソードをしーちゃんが紹介します。
夜勤で受け持っていた患者さん(70代男性、術後2日目)のラウンドをしたとき、SpO₂は97%で問題なし。でも、なんとなく「呼吸が速いな」と感じて呼吸回数を数えたら26回/分でした。
先輩に報告すると「よく気づいた!」と言われ、すぐにDr.に連絡。レントゲンで無気肺が見つかり、早期に対応できました。もし呼吸回数を測っていなかったら、SpO₂だけ見て「問題なし」と判断していたかもしれません。

SpO₂ だけ見ていたら見逃していたかもしれない体験。呼吸回数って地味だけど、めちゃくちゃ大事なんだって実感したよ。新人のころからちゃんと測る習慣をつけていてよかった!

すごい!呼吸回数を丁寧に測っていたから気づけたんですね。私も絶対習慣にします。
💡 しーちゃんからのまとめポイント
①呼吸回数は必ずバイタルサインとして測定しよう(正常:12〜20回/分)
②頻呼吸・徐呼吸はどちらも要注意サイン、SpO₂だけに頼らない
③チェーンストークス・クスマウル・ビオーの3つのパターンを覚えよう
④SBARで正確に報告できると、先輩からの信頼度がアップ!
⚠️ 新人看護師がよくやってしまう呼吸評価のミス
ミス① 呼吸回数を測らずに「問題なし」とする
「SpO₂が正常だったから呼吸は大丈夫」と判断して、呼吸回数を省略するのは最もよくあるミスです。SpO₂は酸素飽和度であり、呼吸回数とは別の指標です。頻呼吸になっていても、酸素化が保たれている段階ではSpO₂は正常値を示すことがあります。

「SpO₂ 98%だから呼吸は大丈夫」は間違いだよ。SpO₂が正常でも、体が頑張って呼吸を速くすることで代償していることがある。その代償が限界になると一気に悪化する。呼吸回数は必ず測って記録しよう!
ミス② 15秒法で測ったまま記録してしまう
15秒×4倍で計算した値は目安であり、不整脈や不規則な呼吸パターンがある患者さんには正確ではありません。記録する際には可能な限り60秒測定することが理想です。また、測定のたびに数値がバラバラな場合は、患者さんの状態が変化しているサインかもしれません。

じゃあ毎回60秒測るのが理想なんですね。忙しくてもちゃんと測る習慣をつけないと。

理想は60秒だけど、臨床では時間的な制約もある。ただ「毎回同じ方法で測る」一貫性が大事!いつも15秒法なら、変化に気づきやすいよ。
ミス③ 呼吸パターンの変化を伝えない
呼吸回数だけでなく、「今日はなんか呼吸の仕方が違う」という気づきも大事な情報です。チェーンストークス呼吸のような変化は一見して「眠っているだけ」に見えることもあります。「いつもと違う」という感覚を大切にして、先輩に一言声をかけることが患者さんを守ることにつながります。
🌟 呼吸の評価をマスターして一歩上のナースへ
呼吸回数とパターンの評価は、フィジカルアセスメントの中でも特に「見落とされやすいが重要」な部分です。毎回のラウンドで意識するだけで、急変への気づきが格段に早くなります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、チェックリストを使いながら少しずつ実践していきましょう。「呼吸回数を測る習慣」だけで、患者さんの命を救えることがあります!

呼吸ってこんなに奥が深いんですね!今日の学びを活かして、絶対に毎回呼吸回数を測ります。

それが一番大事!形から入ることで、だんだん意味も分かってくるよ。続けることが実力になる。一緒に頑張ろうね✨
🔗 呼吸評価と他のABCDE項目との連携
呼吸(B)の評価は、気道(A)・循環(C)・意識(D)・体温・外表(E)と密接に関連しています。呼吸数や呼吸パターンの異常は、単独ではなく他の異常と組み合わせて評価することで、より正確な患者状態の把握が可能になります。
【呼吸異常と他指標の組み合わせ例】
⚡ 頻呼吸+頻脈+発熱 → 感染・敗血症を疑う
⚡ 頻呼吸+SpO₂低下+努力呼吸 → 呼吸不全・気胸を疑う
⚡ 徐呼吸+意識レベル低下 → 薬剤(オピオイド等)の影響・脳圧亢進を疑う
⚡ チェーンストークス呼吸+浮腫 → 心不全の増悪を疑う

呼吸一つでこんなに多くの情報が得られるんですね。ABCDEって全部つながってるんだ。

そう!だから「Bだけ見ればいい」じゃなくて、AからEまで全部を合わせて「この患者さん今どういう状態?」を考えることが大事なの。それがフィジカルアセスメントの醍醐味だよ。
呼吸の評価ができるようになると、患者さんの状態をより立体的に理解できます。「呼吸が速い理由は何か?」を常に考えながら観察する習慣が、一人前のナースへの近道です。
📚 呼吸回数・パターンをさらに学ぶために
呼吸の評価はこの記事で学んだ「呼吸回数とパターン」が基礎です。次のステップとして、以下のテーマも合わせて学ぶと、呼吸評価がさらに深まります。
次回は「B②:努力呼吸の観察」について解説します。呼吸補助筋の使用・陥没呼吸・鼻翼呼吸など、見て分かる呼吸困難のサインを学びましょう。その後は「B③:胸郭拡張の左右差」「B④:呼吸音(肺音の聴診)」「B⑤:SpO₂の正しい評価」と続きます。

フィジカルアセスメントは一度に全部覚えなくていいよ。今日学んだ「呼吸回数12〜20回/分」「チェーンストークス・クスマウル・ビオー」この2つだけでも現場で使えるから、まずはここから実践してみて!

はい!今日から呼吸回数を必ず測ります。しーちゃん、今日も分かりやすかったです😊
いかがだったでしょうか
今回は、呼吸回数を測定することの大切さ、呼吸回数の測り方、呼吸のパターンについて説明しました
・呼吸回数はバイタルサインの一つだから絶対に測定する
・呼吸回数の測り方は60秒数えるのが一番正しいけど、臨床的な方法を紹介
・呼吸のパターンを3つ紹介 しました
みなさんのお役に立てれば嬉しいです
⭐️この記事を読んでいることが、あなたが頑張っている証拠です!これからも、少しずつ学んで成長していきましょう⭐️
以上、しーちゃんでした!
ありがとうございます!
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