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「血糖測定、いつやればいいの?」
「食事が止まってるのに、糖尿病の薬が処方されてる…飲ませていいの?」
「インスリン、測る時間と打つ時間が違う?」
糖尿病の患者さんの管理は、意外と落とし穴が多いのをご存知ですか。実は私自身、何度も何度もハマってきました。この記事では、血糖測定とインスリンのタイミング、絶食・検査時の薬の落とし穴、そして「感染しやすい」「痛みを感じにくい」という糖尿病患者さん特有の視点まで、現役ナースが実体験を交えて解説します。

しーちゃん、糖尿病の患者さんを受け持つんですけど、血糖測定っていつやるんですか?食事の前でいいんでしょうか?

基本は食事の前。でもね——その「基本」が通じない患者さんがいるの。そこが糖尿病管理の落とし穴なんだよ。

通じない、というと…?

食事を食べていない絶食中の患者さんや、経管栄養を注入している患者さん。「ご飯の前」が目安にならないでしょ?だから「いつ測るか」を確認する作業がめちゃくちゃ大事なの。今日はそこから話すね。
📌 この記事でわかること
- 血糖測定は「いつ測るか」の確認がすべての起点
- 測定のタイミングとインスリンのタイミングは一致しない
- 絶食・検査時の「糖尿病薬の落とし穴」(しーちゃんの後悔)
- 糖尿病患者さんは感染しやすい|創部の観察
- 痛みを感じにくい|見逃されやすい急変のサイン
- そもそも糖尿病とは?|血糖が高い状態が続く病気
- 高血糖と低血糖|怖いのは、実は「低血糖」
- 糖尿病の情報収集は「いつ測って、いつ打つか」に尽きる
- 血糖測定の時間|「食事前」が通じない患者さんがいる
- 測定の時間と、インスリンのタイミングは「別物」
- インスリンの種類は「今は」割愛していい
- 血糖測定の実際|新人がつまずくポイント
- 最大の落とし穴|「食事が止まっているのに糖尿病薬」
- 体調が悪い日の管理|シックデイという考え方
- 糖尿病の患者さんは「感染しやすい」
- 見逃されやすい|糖尿病の患者さんは「痛みを感じにくい」
- 新人が使える|糖尿病患者さんの情報収集まとめ
- 1日の流れで見る|糖尿病患者さんの受け持ちイメージ
- 報告の例
- 足を見る|糖尿病のフットケアは看護師の仕事
- 糖尿病の「その先」を知っておく|三大合併症
- 退院を見据えて|自己管理と患者指導の視点
- しーちゃんの本音|糖尿病は「気づける人」が守る
- よくある質問|糖尿病の情報収集Q&A
- まとめ|糖尿病は「タイミング」と「落とし穴」を押さえる
- 🛒 しーちゃんのおすすめ情報
そもそも糖尿病とは?|血糖が高い状態が続く病気
観察の話に入る前に、ざっくりと押さえておきましょう。糖尿病とは、血液中の糖(血糖)を細胞に取り込むホルモン「インスリン」の働きが足りず、血糖が高い状態が続く病気です。
血糖が高い状態が続くと、血管や神経が少しずつ傷んでいきます。その結果として、感染しやすくなったり、痛みを感じにくくなったりする——この記事の後半で出てくる話は、すべてここにつながっています。
そして入院中の看護師の仕事は、その血糖を「高すぎず、低すぎず」の範囲に保つ手助けをすること。だから「測る」と「打つ」が中心になるんです。

糖尿病って「甘いものを食べすぎた人の病気」ってイメージ持たれがちだけど、違うの。インスリンがうまく働かない病気。だから外から補う(インスリン注射)んだよ。
高血糖と低血糖|怖いのは、実は「低血糖」
血糖の異常には高血糖と低血糖がありますが、急いで対応が必要なのは低血糖です。ここは新人さんに必ず知っておいてほしいところ。
低血糖はなぜ怖いのか
脳は糖をエネルギー源にしています。血糖が下がりすぎると脳にエネルギーが届かなくなり、意識障害やけいれん、最悪の場合は命に関わります。しかも、数十分単位で進行することがあるのが怖いところ。高血糖はじわじわ体を蝕みますが、低血糖は「今すぐ」の緊急事態になり得ます。
🚨 低血糖のサイン(覚えておこう)
- 冷汗・手の震え・動悸・強い空腹感(比較的軽い段階)
- 頭痛・集中力低下・言動がおかしい
- 意識がもうろう・けいれん・意識消失(重症)
※対応(ブドウ糖の投与など)は指示・マニュアルに従い、疑ったらすぐ血糖測定と応援要請を。
だからこそ、「食事が止まっているのに血糖を下げる薬を使う」ことの危険性が分かりますよね。この記事の後半で出てくる最大の落とし穴は、まさにこの低血糖を招く行為なんです。

「なんか様子がおかしい」って糖尿病の患者さんを見たら、まず低血糖を疑って血糖測定。これは反射で動けるようにしておいてね。

低血糖って、そんなに急ぐんですね…!「様子がおかしい→血糖測定」、覚えました。
糖尿病の情報収集は「いつ測って、いつ打つか」に尽きる
糖尿病の患者さんの情報収集で必要なのは、シンプルに言えばこの2つ。いつ血糖値を測って、その値によってインスリンなどの皮下注射が必要になるか——ここです。
血糖値は測って終わりではありません。その値に応じてインスリンを打つ(スケール指示)ことが多いので、「測定」と「注射」はワンセットで考える必要があります。
血糖測定の時間|「食事前」が通じない患者さんがいる
血糖測定の時間は、基本的には食事前です。普通に食事をとっている方なら、「ご飯」が目安になります。でも、次のような患者さんではどうでしょうか。
⏰ 「ご飯が目安」にならない患者さん
- 経管栄養などを注入している患者さん
- 絶食中で食事を食べていない患者さん
こうしたケースでは、「いつ測定するか」を確認する作業がめちゃくちゃ大事です。医師の指示を必ず確認しましょう。

「食前に測る」って覚えてると、絶食の患者さんで手が止まるの。そういうときこそ指示を見る。思い込みで動かないのが、糖尿病管理の第一歩だよ。
測定の時間と、インスリンのタイミングは「別物」
ここも新人さんがつまずくポイント。測定するタイミングとインスリンを打つタイミングは、必ずしも一致しません。
たとえば——食事前は測定してインスリンを打つ。でも寝る前は、測定はするけどインスリンは打たない。こういう指示は珍しくありません。「測ったら打つ」と機械的に覚えていると、事故につながります。
⚠️ 必ず確認すること
- 測定の時間はいつか(食前・眠前・◯時など)
- その各タイミングでインスリンを打つのか、打たないのか
- 血糖値に応じたスケール指示の内容

測るけど打たない時間がある…!「測ったら打つ」って思い込んでました。危なかったです。

そう、そこ!先生の指示時間がどうなっているか、指示をよく見て「やることをリストアップ」する。これが糖尿病管理の基本動作なの。
インスリンの種類は「今は」割愛していい
インスリンには種類が多く、速効型・長く効くタイプなどがあります。これらを整理して理解することは非常に重要です。
でも——新人のうちは、そこは一旦割愛してOKだと私は思います。まずは「指示された時間に、指示された量を、正確に」。種類の理解は、受け持つたびに少しずつ深めていけば大丈夫。とにかく、指示をよく見て、やることをリストアップすることを優先しましょう。

全部理解してから動こうとすると、いつまでも動けないの。まず「指示どおり、正確に」。理解はあとから追いついてくるよ。
血糖測定の実際|新人がつまずくポイント
「いつ測るか」が決まったら、次は「どう測るか」。手技そのものは先輩に教わるとして、情報収集の観点でつまずきやすいポイントを挙げておきます。
🩸 血糖測定でつまずきやすいこと
- 測定値をどこに記録するか…病棟のルールを確認(記録漏れが指示のズレを生みます)
- 測定して終わりにしない…値を見て「インスリンが必要か」まで確認するのがセット
- 食事が出るかどうかを確認してから測る…食前に測ったのに食事が中止になった、では低血糖の危険
- いつもと違う値が出たら再検…手技や採血部位で値がぶれることがあります
特に3つ目。「食前の血糖測定+インスリン」を実施した直後に、検査や体調不良で食事が中止になる——これは低血糖の典型パターンです。インスリンを打つ前に「この人、ちゃんとご飯を食べられるのか?」を確認するクセをつけましょう。

「打ったのに食べられなかった」が一番こわいの。だから私は、インスリンを打つ前に必ず「今日ご飯出ますか?食べられそうですか?」って確認するようにしてる。

打つ前に「食べられるか」の確認…!たしかに、打ってから食事中止だと取り返しがつかないですね。
最大の落とし穴|「食事が止まっているのに糖尿病薬」
糖尿病の患者さんは、インスリンだけでなく糖尿病の内服薬を併用していることもあります。そして、ここに意外と多い落とし穴があります。
🕳 糖尿病管理の落とし穴(実例)
- 内視鏡など食事を止めて検査をするのに、糖尿病の薬を飲ませてしまった
- 食事が止まっているのに、処方が出ている(指示が更新されていない)
食事をとっていないのに血糖を下げる薬を使えば、低血糖を招きます。ここは本当に注意が必要です。

正直に言うね。これに関しては、私も何度も何度もハマったの。後悔がつきないよ。
だから私は——糖尿病の薬だけは、名前を覚えるように努力してる。「糖尿だけかい」って怒られそうだけどね(笑)
でも本当にそれくらい、糖尿病の薬は「飲ませていいのか」の判断が要る場面が多いの。

検査で食事が止まってるのに、いつも通り薬を配ってしまう…想像できます。怖い…!

「絶食」の指示を見たら、反射的に「糖尿病の薬は?」と確認するクセをつけて。それだけで防げる低血糖がたくさんあるよ。
※薬の中止・変更の判断は必ず医師の指示に従い、迷ったら先輩・薬剤師に確認しましょう。「絶食なのに処方が残っている」と気づいたら、それを報告することがあなたの役割です。
体調が悪い日の管理|シックデイという考え方
もうひとつ知っておくと強いのが、シックデイという考え方です。
シックデイとは、糖尿病の患者さんが発熱・下痢・嘔吐・食欲不振などで、いつも通りに食事がとれない日のこと。入院中も、検査や体調不良でこうした状況はよく起こります。
🤒 シックデイで注意すること
- 食べられていないのにいつも通りの薬・インスリン→低血糖の危険
- 逆に、感染や炎症で血糖が上がることもある(体がストレス状態のため)
- 脱水になりやすい→水分の確認
- 指示の変更が必要な場面。「食べられていません」と報告することが看護師の役割
つまり、「食事量」は糖尿病の患者さんにとって、そのままインスリンの必要量に直結する情報なんです。「今日は半分しか食べられなかった」——この一言が、報告すべき立派な情報になります。

「食事摂取量」って、どの患者さんでも記録するでしょ?糖尿病の人にとっては、それが命綱の情報なの。「何割食べたか」を意識して見てね。
糖尿病の患者さんは「感染しやすい」
もうひとつ、糖尿病の患者さんに共通する大事な特徴。それは感染しやすい状況になるということです。
だから、傷があったり創部があったりする場合は、そこに感染兆候が出ていないか要注意。具体的には、腫れていないか、赤くなっていないか、痛くなっていないかを丁寧に観察します。
🔍 感染兆候のチェック(創部・傷)
- 腫れ(腫脹)
- 赤み(発赤)
- 痛み(疼痛)
- あわせて熱感・浸出液・熱の有無も
糖尿病の患者さんでは、小さな傷が思わぬ感染に発展することがあります。足の傷(フットケア)も要チェックです。

術後の創部を見るときも、「この人、糖尿病あるな」と分かってるだけで、目の解像度が上がるの。既往歴を知ることが観察の質を変えるんだよ。
見逃されやすい|糖尿病の患者さんは「痛みを感じにくい」
そして、これはぜひ覚えておいてほしい大事な視点です。
総合病院ならではの稀なケースですが——胸部症状など、痛みを発症するような疾患が新しく起きても、糖尿病の患者さんは痛みを感じにくいため、「痛くない」ということがあるんです。
糖尿病では神経の障害(末梢神経障害)が起こることがあり、痛みの感覚が鈍くなります。つまり、本来なら激痛で訴えるはずの状態でも、本人がケロッとしていることがある。「痛みがないから大丈夫」が通用しないのです。
⚠️ だから、こう考える
糖尿病患者さんの痛みの聞き取りや情報収集では、「この人は痛みを感じにくい人だ」ということを忘れずにいることが大事です。
痛みの訴えがなくても、バイタル・顔色・冷汗・なんとなくいつもと違う様子など、痛み以外のサインに目を配りましょう。

痛くないから大丈夫、じゃないんですね…。糖尿病って、そんなところにも影響するんだ。

そう。「訴えがない=異常がない」じゃないの。糖尿病の患者さんは、体が悲鳴をあげてても、声が小さいことがある。だから私たちが代わりに気づいてあげるんだよ。
新人が使える|糖尿病患者さんの情報収集まとめ
🔎 糖尿病の情報収集チェック
- 【測定】いつ血糖を測るか(食前・眠前・時間指定)。絶食/経管栄養なら特に指示を確認
- 【注射】各タイミングでインスリンを打つのか打たないのか。スケール指示の内容
- 【内服】糖尿病の内服薬はあるか。絶食・検査時に中止されているか
- 【感染】傷・創部の腫れ・赤み・痛み。足の傷も
- 【痛み】痛みを感じにくい人だと理解し、痛み以外のサインも見る
1日の流れで見る|糖尿病患者さんの受け持ちイメージ
ここまでの内容を、実際の勤務の流れに置き換えてみましょう。頭の中で一度シミュレーションしておくと、当日あわてません。
🕗 ある日勤の流れ(例)
- 情報収集…血糖測定の時間・インスリンの指示(スケール)・内服薬・絶食や検査の予定を確認し、やることをリストアップ
- 朝食前…食事が出るか確認 → 血糖測定 → 指示に沿ってインスリン → 記録
- 日中…清拭や更衣のときに足と創部をチェック/食事摂取量を見る
- 「なんか様子が変」…まず低血糖を疑って血糖測定、応援を呼ぶ
- 検査・絶食の指示が出たら…反射的に「糖尿病の薬は?インスリンは?」と確認・報告
- 眠前…測定はあるか、インスリンは打つのか打たないのか(指示どおりに)

この流れが頭に入ってると、勤務中に「あ、今このタイミングだ」って動けるようになるよ。

朝の情報収集で「やることリスト」を作るところから始まるんですね!
報告の例
🗣 報告の例
「◯号室の◯◯さん、明日の内視鏡で今夜から絶食の指示が出ています。ただ、糖尿病の内服薬の処方が残っているようです。低血糖のリスクがあるため、中止の指示が必要ではないかと思い、ご確認をお願いします。」

この報告ができる新人さんは、正直かなり優秀。「気づいて、確認する」——それだけで患者さんを守れるんだよ。
足を見る|糖尿病のフットケアは看護師の仕事
「感染しやすい」と「痛みを感じにくい」——この2つが重なると、どこに現れるか。それが足です。
痛みを感じにくいから、靴ずれや小さな傷に本人が気づかない。感染しやすいから、その傷があっという間に悪化する。気づいたときには深い潰瘍になっていた——ということが起こり得ます。
👣 足のチェックポイント
- 傷・水疱・靴ずれ・タコ・ひび割れはないか
- 指の間まで見る(見落としがち・蒸れやすい)
- 爪の状態(変形・巻き爪・白癬)
- 皮膚の色、冷たさ、乾燥
- 本人が痛みを訴えなくても、目で見て確認する
清拭や更衣のとき、足元まで一度見る。それだけで防げる悪化があります。「本人が何も言わない」は「異常がない」ではない——糖尿病看護の合言葉です。

靴下を脱がせて足を見る。地味だけど、これが糖尿病の患者さんを守る大事なケアなの。痛くないから、私たちが見てあげるしかないんだよ。

痛みを感じにくいから、足を見る…。ぜんぶつながってるんですね。
糖尿病の「その先」を知っておく|三大合併症
糖尿病の患者さんを受け持つとき、その人が今どんな合併症を持っているかを知っておくと、観察の解像度が上がります。とくに有名なのが三大合併症です。
🔗 糖尿病の三大合併症(ざっくり)
- 神経障害…手足のしびれ、痛みを感じにくい。足の傷に気づかない原因
- 網膜症…目の血管が傷み、視力が落ちる。転倒リスクにも
- 腎症…腎臓が傷む。進行すると透析が必要になることも
ほかに、動脈硬化が進んで心筋梗塞・脳梗塞のリスクも上がります。
「神経障害があるから足を見る」「網膜症があるから見えにくくて転びやすい」「腎症があるから水分や薬に注意」——合併症を知ることは、その人に必要な看護を知ることなんです。

「糖尿病がある」だけじゃなくて「どこまで進んでいるか」まで見ると、看護がぐっと具体的になるよ。カルテの既往歴、ちょっと丁寧に読んでみて。
退院を見据えて|自己管理と患者指導の視点
糖尿病は、退院後も一生付き合っていく病気です。だから入院中から、本人がどこまで自己管理できているかも情報として押さえておきましょう。
🏠 自己管理の情報収集
- 自宅で血糖測定・インスリン注射を自分でできているか
- 低血糖の症状と対処(ブドウ糖を持ち歩く等)を理解しているか
- 食事療法・運動療法の指導はどこまで進んでいるか
- 薬の飲み忘れがないか、支える家族はいるか
「入院前は自分で注射していたのに、最近できていない」——そんな変化に気づけたら、それは退院支援につながる重要な情報です(退院調整の情報収集も参考に)。

入院中の管理だけじゃなくて、家に帰ったあとまで見るんですね。

そう。病院では私たちが測って打つけど、家では本人がやるの。その練習を支えるのも、私たちの看護だよ。
しーちゃんの本音|糖尿病は「気づける人」が守る

糖尿病って、慢性の病気だから「落ち着いてる」って思われがち。でも実は、落とし穴だらけなの。
絶食なのに薬が出てる。測るけど打たない時間がある。感染しやすい。痛みを感じにくい。——どれも、知らなければ気づけないことばかり。
私が何度もハマって、後悔してきたからこそ言える。知識は、患者さんを守る道具。糖尿病の薬の名前を覚えるくらいの努力は、割に合うよ。

「知らなければ気づけない」…。今日教わったこと、必ず現場で活かします!
よくある質問|糖尿病の情報収集Q&A
Q. 絶食なのに糖尿病薬が処方されています。どうすれば?
A. 自己判断で中止も投与もせず、すぐ先輩・医師に確認してください。「絶食の指示が出ていますが、◯◯(薬名)の処方が残っています」と事実を伝えるのが、あなたの役割です。
Q. 血糖値がとても低い(高い)とき、インスリンはどうする?
A. スケール指示の範囲と、低血糖時・高血糖時の指示を必ず確認しましょう。判断に迷ったら投与前に先輩へ。低血糖は命に関わるので、迷わず相談が正解です。
Q. インスリンの種類が多くて覚えられません。
A. 今は無理に全部覚えなくて大丈夫です。まずは「指示された時間に、指示された量を、正確に」。ただし糖尿病の内服薬は、絶食時の判断に関わるので、名前を意識して覚えていくと強いです。
Q. 痛みを訴えないから、何も起きていないと考えていい?
A. いいえ。糖尿病では痛みを感じにくいことがあります。訴えがなくても、バイタル・顔色・冷汗・活気のなさなど、痛み以外のサインに注意してください。
Q. 低血糖かも、と思ったら何からすればいい?
A. まず血糖を測定し、同時に応援を呼びましょう。意識がはっきりしていて指示があればブドウ糖の内服、意識が悪ければ経口摂取は危険なので医師の指示を仰ぎます。「疑ったら測って呼ぶ」——これだけ覚えておけば大丈夫です。
Q. 食事を半分しか食べませんでした。報告すべき?
A. 報告してください。糖尿病の患者さんにとって食事量はインスリン量に直結する情報です。「◯割摂取」と正確に記録・報告することで、低血糖を防げます。
Q. 足を見るのが恥ずかしそうで、声をかけづらいです。
A. 「糖尿病があると足に傷ができても気づきにくいので、確認させてくださいね」と理由を伝えると、多くの患者さんは納得してくれます。清拭や更衣のタイミングに自然に組み込むのもコツです。
まとめ|糖尿病は「タイミング」と「落とし穴」を押さえる
✅ 糖尿病の情報収集チェックリスト
- □ いつ血糖を測るか(絶食・経管栄養なら必ず指示確認)
- □ 測定のタイミングとインスリンのタイミングは別物
- □ 「測ったら打つ」と思い込まない。指示をよく見る
- □ 指示を見て「やること」をリストアップする
- □ インスリンを打つ前に「食べられるか」を確認する
- □ 絶食・検査のときは反射的に「糖尿病の薬は?」と確認
- □ 食事摂取量はインスリン量に直結する情報。半分なら報告
- □ 「様子がおかしい」→まず低血糖を疑って血糖測定+応援
- □ 感染しやすい|創部・傷の腫れ・赤み・痛みを観察
- □ 足を見る(痛みを感じにくいので本人は気づかない)
- □ 痛みを感じにくい|「痛くない=大丈夫」ではない
- □ 合併症(神経・網膜・腎)がどこまで進んでいるかを知る
- □ 自宅での自己管理(測定・注射・低血糖対処)の状況
- □ インスリンの種類は少しずつ。まずは正確な実施を
糖尿病は「落ち着いた慢性疾患」に見えて、実は落とし穴の多い病気です。でも、今日お伝えしたポイントを押さえておけば、あなたは「気づける看護師」になれます。知識は、患者さんを守る道具。ひとつずつ、確実にしていきましょう。
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